うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−原作編2−【NARUTO】

マダラの妹其ノ百三十八(イズモside) ページ38

イズモside



どうしてこんな事になったんだと思う。


オレは神月イズモ。中忍試験の試験官…ではなく、今は同僚の友人である"はがねコテツ"と一緒に下忍の班員に扮し"うちはシオン"と共に中忍試験を受けている。

火影様曰く、｢チームメイトならばいざ知らず、その他の下忍では却ってシオンの足手まといとなってしまい、本当の力を量る事ができん｣との理由で、何故かオレ達二人に命が下った。

イタチの時の様に一人受験でもいいんじゃないかとも思ったが、あれは特例である様であったし、何より火影様直々の命であるから何か考えがあっての事なのだろう。



「イズモ！」

「わかってる！水遁・水飴拿原！」



オレ達は、とんでもない極悪人と対峙することになってしまった。

今戦っている奴の名は"大蛇丸"。

かつては"三忍"の一人として勇名を馳せたが、今は木ノ葉隠れの抜け忍であり、悍ましい人体実験を繰り返している残虐非道極まりない大罪人だ。

戦っている、何て言っているが、実際は遊ばれているだけで、オレとコテツは口寄せの蛇に手こずり後輩であり現在班員であるシオンをたった一人で大蛇丸と戦わせてしまっている。

シオンはどんどんボロボロになり、動きが段々と鈍くなっている。が、それでも何度も立ち上がり、大蛇丸に果敢に向かって行く。

オレ達が守らなくてはならない後輩に、逆に守られてどうするんだ！

「コテツ！オレがこの蛇の…」



「あﾞあﾞあﾞぁﾞぁﾞあﾞあﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞあﾞあﾞッ!!!!!」



耳を劈く様な絶叫がオレ達の鼓膜を激しく揺すっていった。



イズモside終


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