うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−原作編2−【NARUTO】

マダラの妹其ノ百十八 ページ18

　
　
「ッ…痛っだ…」

火遁・獄炎"冠菊(かむろぎく)"

無数の火の玉を口腔より打ち出す。火の玉は一度上空へと上ると凄まじい速度で落下し対象へと襲い掛かる。

その様はまるで花火の冠菊のようなのでその名前を付けた。


ただし、その分の負担もある。


普段は赤い炎しか使わないが、この術の炎は"青色"。チャクラを最大まで練り上げ温度は1500℃以上(？)となっているので通常の火遁よりも威力が爆高い。

お陰で口と喉がチリチリして超痛いが。

まあその甲斐あって白の秘術・魔境氷晶が一部崩壊して何とかサスケを中から引っ張り出す。

「まさか、この氷を壊されるなんて…！」

「くっ…助かったシオン…」

「…その氷は半端な炎じゃ溶かせないし壊せないでしょ？
まーでも、チャクラを最大まで練り上げて、一点集中で連続攻撃出来れば溶かすなり壊すなりは可能だったからやった」

「！？…なぜ鏡が要だと」

お面で表情は窺えないが、その声は強張り、何故この秘術の存在を知っているのだと恐れている様にも聞こえる。

瞼を閉じれば甦るあの日の記憶。

私が傷付き血反吐を吐いても一切攻撃の手を緩めなかった二つの一族。あの時、本当にもう死ぬのだと覚悟をした。


でも、迫り来る"死"を容易く覆してくれた頼もしいマダラお兄ちゃんの姿が、色褪せることなく脳裏に映し出される。


「…何故ってそりゃあ、昔に同じ技を食らってるからに決まってるだろ」

サスケとサクラちゃん、白と再不斬は驚いた様子で私の事を見ていた。



.

マダラの妹其ノ百十九→←マダラの妹其ノ百十七

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す