うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−原作編2−【NARUTO】

マダラの妹其ノ百十四(カカシside) ページ14

カカシside



少し気まずい雰囲気になったな…。

外へと出て行ったあの子を追いかけ少しだけ話をして中へと戻る。

戻るとサスケとサクラとナルトがイスに座って待っていた。

「ねえカカシ先生…」

「シオンの事で聞きたい事がある」

一切包み隠さずに問うてくるサスケ。

そういえば…シスイとオビトは詳しい説明をしてなかったっけな…。

「あの、シオンがあんなに悲しそうな顔初めて見たし…カカシ先生はシオンの知り合いでしょ？何か知ってるなら聞きたいなって…」

「オレもサクラと同意見だ。シスイさんとオビトには詳しい事は聞いてなかった…知ってる事があるなら 今直ぐに聞いておきたい」

「…オレもシオンがあんなにさびしそうなの初めて見るってばよ」

…好奇心、からではないみたいだな。はぐらかしてもこの様子じゃ本人に突撃して聞き出しそうだな…。

本人に説明してもらうのが一番だが…シオンはそう話すタイプでもないからな……仕方ない。


オレは知る範囲での事を三人に話す事にした。


シオンの両親が殺され、訳も分からずに攫われて利用され、ひたすら己の心を押し殺して元凶である男の道具として戦い、最後は己の手で男を殺した事…。

流石に違法闘技場の中で行われていた事は誤魔化したが…。


話し終えると、三人は驚きと悲しみが入り混じった表情を見せた。

特にサクラは一般家庭で育った子だ。こんな話は別世界に聞こえるだろう。

「そんな…シオンのご両親が…」

「(好きなのは"家族"と"子供"…あいつの両親は死んだとは聞いていたが…目の前で…)」

「シオンってば…一回もそんなこと言ったことねえってば…」





「家族と子供が好き」





偉そうなことを言うな、そう言われたシオンはどんな気持ちだったか、何を思ったのかは当人にしか分からない。

「(明日は少し様子を見てみるか…)」



カカシside終



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