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マダラの妹其ノ六十(いのいちside) ページ10

・・・・・・


一番最初に見たのは幸せな記憶だった。

両親に手を引かれて帰る夕焼け小道。

まだ幼い足取りで一生懸命に歩くこの視点から見る景色はとても綺麗なものだ。仲睦まじく微笑ましい光景に自分の頬が緩むのを感じた。


だが、突如その光景はオレ達忍が見慣れたモノへと、残酷にも幼い瞳に叩き付けられた。


「お゙があ゙ざぁん!!!お゙どゔざぁん!!!」


荷物を持ち風の国へ向かう道中、突然襲い掛かってきたのは額当ても着けていない黒づくめの集団。

写輪眼との戦い方を熟知した陣形。常に死角を取り続けて……


「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!」


視界が突然傍観者…第三者目線へと変わる。

「これは、どういう事だ…?!」

今までこんな事は起きた事がない。記憶を見る時は何時も本人の視点からだ。

まるで自分がその場面に居るかの様な、奇妙な感覚だ。

その集団は写輪眼を奪おうとしたのか、両親の目を抉ろうとするが、両目は既に潰れていた。

「おい、このガキの目…写輪眼になってるぞ」

「それにしちゃあ模様が違くねえか?」

「どっちでもいい このガキを利用すりゃあ従順な道具になるぞ」

「はなせはなせはなせ!おがあさんおどうざん!ねえ!だれかたすけてよ!おかあさんとおとうさんをたすけて!!たすけて!!!」

父親としての本能が働き、オレは手を伸ばすがこの子の手を取ってやることはなかった。

当たり前だ。これはこの子の"記憶"、既に終わってしまったことなんだ。

この子の叫び声が、表情が、何時までも脳裏に焼き付いて離れない。

そこから先の記憶も凄惨で、残酷で、胸糞の悪い、悪夢の様な日々が流れていく。

捕えられた子供達を守ろうと、自ら進んで汚い欲まみれの目に晒され、必死になって闘技場の舞台へと上がり戦い続けていた。


最後は木ノ葉の仲間達が闘技場の襲撃をした所で終わった。

記憶を見終わり、その子の頭から手を離す。

「…見終わったんですか?思ってたよりも早いんですね」

「ッ、…本当に、すまない もっと早く助けてやれなくて、本当にすまない…!」

オレはこの行為には何の意味もないとは理解していたが、そうせずにはいられなかった。あまりにも、大き過ぎる苦しみだ。

「もう、大丈夫だ…君の家族も、仲間も、皆が木ノ葉(ここ)にいる…!」

頭を優しく撫で力強く伝えると、その子は記憶と同じ笑顔で笑ってみせた。



いのいちside終


.

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レキ(プロフ) - 氷翠さん» コメントありがとうございます!無理せず頑張ります!! (10月6日 12時) (レス) id: efd44ec1ac (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 凄く面白いです!更新ファイト!だけど無理はしないでください! (10月6日 2時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - マキラさん» コメントありがとうございます!その話面白そうなので書いてみたいと思います!書くのは大分後になりますが楽しみにお待ち下さい┏○ペコ (9月18日 7時) (レス) id: 1e5cfa1ffb (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 番外偏で扉間と仲良くしてる夢主を見てマダラが嫉妬する話を書いていただけますか? (9月18日 0時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!扉間達の反応はもう少しあとで書きますので楽しみにして下さい!…うまく書けるかしら((;゚Д゚)) (9月9日 12時) (レス) id: 2116c856e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レキ | 作成日時:2019年9月8日 0時

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