うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい－血霧の狂人－【NARUTO】 (ページ4)

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血霧の狂人其ノ四ページ4

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「見てミズチ…弟よ」

母親の腕に抱かれているのは小さな命。

何が嬉しいのか、その命はきゃっきゃっと笑い声を上げ両手を上へと伸ばしている。

この命が、オレの弟。

歯は流石にまだ生えていないが、髪色は母親と同じ青色で、顔つきがどことなく父親に似ている気がする。

将来ゴツくなりそうだ…。

ちょっとつついてみようと思って人差し指を出したが、その指を何故かガッチリと掴まれてしまった。
驚いて慌てて引っ込めようとしたが、小さいクセに意外と力が強い。振りほどこうとしても離さないので諦めて好きにさせた。

指に伝わる感触、温度、匂い…何と言っていいのかわかんないが…こう…何か、胸の辺りがホワホワとする。

「うぁーうーーあー」

「…何言ってんのかわかんねェよ」

「"お兄ちゃんよろしく！"って言ってるんじゃない？」

茶目っ気たっぷりに母親はそう言った。母親が言うのなら、本当にそう言ってるような気がしてきた。

オレは照れくさくも思いながら｢…よろしくな｣と、弟の顔を見て言う。
そしたらまたきゃっきゃっと笑い声を上げてにぱっと笑った。

「母さん名前はなんつーんだ」

「この子の名前は"××" 強い子に育ちます様にって」

「───！

……××か今日からオレが兄ちゃんで、お前が弟だ

お前の事は、オレが守るからな ××」

××は、また嬉しそうに笑った。

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