うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい－血霧の狂人－【NARUTO】 (ページ15)

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血霧の狂人其ノ十五ページ15

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兎に角、まずは解毒をしなけりゃ動きに支障が出る。

幸い食らった毒はオレでもよく知ってる物、医療班が利用してる施設にこっそりと侵入して解毒剤を手に入れた。

撒いたとはいえ、オレが解毒剤を入手しようとするのは向こうも分かってる事だ。さっさと施設を離れねえと……。

─────！殺気…！！

直ぐ後ろから刀がオレの首をチョンパしようと迫っていた。

しゃがんで刀を避け、そのまま床に手を着いて足で襲ってきた奴を蹴り上げる。間を空けずに続けて鮫肌で削り斬ろうとしたが、相手は素早く避けて木の上へと逃げた。

「流石"血霧の狂人" 今の攻撃では仕留められませんか」

聞き慣れた低い声、気配。

父親譲りのイカつい顔。

オレの弟、××。

「(……あの野郎…オレが弟に手を出せねえって分かってて送り込んできたな)
チッあンのクソ共が…」

苛立ちで思わず舌打ちと悪態が出る。

「里に仇を為した罪は…その身を以て償って頂きましょう」

全体重を乗せて繰り出される斬撃を鮫肌で受け止める。

「(ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ…)水遁・爆水衝波！」

大地は一瞬で水に満たされる。

素早い印は辛うじて目で追うことが出来たが、術の規模が以前よりも大きく展開されている。

「水場は霧隠れの忍者にゃ独壇場(ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ…)
水遁・水牙弾の術！」

水で形成された牙が××を貫かんとするが、××は右へ左へと攻撃を見切り、紙一重で避け刀での追撃をする。刀にはチャクラが纏っていて殺傷能力が倍となり、容赦なくオレの命を狙う。

「ンなナマクラじゃよォ鮫肌にゃあ通用しねェぞ！！」

「ぐっ…！」

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