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悲しい女 ページ23

優雅な昼休みを過ごすハズだった
だけど私は今、魔王こと幸村に呼び出しをくらっている


 
しかも廊下じゃなくて
空き教室。色々と怖い




 


『…何かございましたか』

 



恐る恐る目の前で腕を組んでいる彼に声をかける
すると爽やかなスマイルを私にくれた
ほんと外見だけは王子様だよなぁ






「…今日、君の家に行くから宜しくね」





……??












「あれ、お母さんから聞いていないかい?」



私は首を縦にふる


思考が停止した
空いた口が閉まらなくなってしまった







幸村が言うには、この前のラーメン事件で幸村とうちのお母さんは何故か何故か連絡先を交換してしまったようで
まぁ、色々とあって夕飯食べに来てね!ということになったようだ




『…色々とツッコミたいんだけど…』




しかも、よりによって幸村…




「あぁ、ちなみに俺と真田、あとは柳生もくるはずだよ」





『…あ、そうなんだ…』



幸村だけじゃないならよかった…じゃない
狭い家が壊れるよ




「まぁ、それだけだよ。じゃあ帰り逢坂さんのクラスよるから」
 



『えっ?な、なんで?』




「なんでって…君の家知らないから俺達は案内してもらうよ」
 
 


 『住所教えるんでナビでき…「え?何か言った?」…いえなにも…』




そのまま幸村は空き教室から去っていった
…どうしよう。このままだと



「えっ!?あの逢坂さんがテニス部のイケメン達と一緒にいるの!?意味わかんないだけど!放課後呼び出しよ!」

 


的な展開になるに違いない
まぁ、それも青春してる高校生らしくていいな
そう考えながら放課後を待った













『あの…』




「ほら、はやく歩いて。あ、それ以上俺達は近寄らないから」




想像していたのと違う
私は並んで帰るのを想像していたが、今の姿はなんだ
私が先陣をきって歩き、他の三人は20mほど離れて
後ろからついてくるスタイル




幸村が言うには




「勘違いされたら困る」




だそうだ





少しこれからこの男子達と進展があるかも!?と淡い期待を持っていた数時間前の自分を恥じたい
 

 


私は心を無にして帰路を歩いた
もう、何も期待しない。この立海のテニス部達に

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設定タグ:テニスの王子様 , 立海
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ゆら(プロフ) - 今更感パないけどコメントしたくて。この話めっちゃ好き。めっちゃ笑っちゃいました笑笑 以上。 (2020年5月14日 17時) (レス) id: 3adbed999c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年10月7日 11時

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