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『ぐっ…重すぎる』
先生は酷すぎる
たまたま宿題を忘れただけなのに放課後、居残り+荷物運びに
この逢坂さんを使うとは…
これでもか弱い女子だぞ
普通、男子に頼むでしょ
『んげ、ここから階段かよ』
…あー…誰か助けてくれないかな
そんなふうに神頼みをしていると
階段を下りてくる足音が聞こえた
…
…
「えー、うそーそうなのー?」
「まじまじーてかこの後、俺の家くるー?」
「やだーっ!」
…
…
リア充爆発しろ…
しかもあのカップル、私をチラ見してきやがった
絶対後ろで「可哀想」とか言ってんだろうな
『よし、気合いいれますか』
腰を落とし、段ボール箱を持とうとした瞬間
後ろに気配を感じたのと私に黒い影が被さった
「…逢坂、手伝うぞ」
ー
どうしよう、この横に歩いている老けが…げふん
真田がめっちゃカッコよくみえるではないか
「逢坂、ここでいいのか?」
『…あ、うん。ありがとう…』
男子の力は偉大だ
一瞬でことが終わってしまった
「…お、逢坂」
『はい』
「何かおわ…「おーい、真田ー、探したよー」…む、ゆ、幸村!」
真田の言葉は魔王様の言葉によって遮られた
「あれ?逢坂さんも一緒だったの?よかったねー真田!逢坂さんに会えて!」
真田の横にいる人物は
ニコニコと黒い笑みを浮かべている
「ゆ、幸村!それを言うな!」
真田の目が激しく泳ぐ
そして顔も赤い
え?なに?もしかして?
『さ、真田くん…私のこと好きなの…?』
「君のこと好きになるわけないだろう」
魔王、怖い
「…む、すまない。好いてはおらん」
くっ、胸が苦しい
あれ、視界がボヤけるぞ?
ふっ、別に泣いてないから!
「真田はね、君にお詫びに何かしたくてずーっと君を探していたんだよ?」
『やっぱり、私のこと好きじゃん』
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ゆら(プロフ) - 今更感パないけどコメントしたくて。この話めっちゃ好き。めっちゃ笑っちゃいました笑笑 以上。 (2020年5月14日 17時) (レス) id: 3adbed999c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年10月7日 11時