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先輩とのキスに溺れた



夢中だった




「‥狭いの」



その言葉と共に私の体が浮いた
お姫様抱っこというものをされてるようだ




『‥どこつれてくんですか』




「わかっとるんじゃろ?変態」




‥察してます









そっと広いベットにおろされる





先輩の顔がまた、近づく
優しく、私を抱きしめながら



ゆっくりと先輩の手は私の服にのびた









その瞬間、





頭の中に、‘彼’の顔と過去のことがよぎった






ダメだ





‘一線を越えたらいけない’









『‥せんぱい』



私の腰に触れてきた腕を掴む




先輩は私の声を無視して、
首筋に唇を這わす




『‥先輩は女なら誰でも抱けるんですか』




私の声が広い寝室に響く






先輩の動きがピタリと止まり
顔をあげ、私と目があう





「‥何かあったんか」




色っぽい声では無い、いつもの先輩の声に戻った



『‥いえ、ただ私、好きだった人にヤりすてられたことがありまして』


私はゆっくりと、身体を起こす



‘彼’と出会う前のことだ

その男は私と
行為に及んでいるときは、
‘愛してる’など愛の言葉を囁いてくれた
私は信じていた



でも、それは偽りだった
男なんて所詮、‘できればいいのだと’考えるようになった







それを救ってくれたのが
今の‘彼’だ




『‥なので、少し嫌というか‥それに彼のこともあるので』

最後の方はボソッと呟くように言った









「‥Aちゃん、嫌なこと思いださせてすまんの」



後ろから抱きしめられながら
先輩は謝る



『‥いや、別に大丈夫ですよ‥』



「‥1つだけ言っておくの、俺は何も想っていない女にこんなことせん」





『‥それって』




その先の答えは期待していいのだろうか?





「‥俺はこれ以上何も言わんぜよ」



私を抱きしめる力が強くなる




『どうしてですか』






「秘密じゃ」





『‥‥私は先輩が、好きです』





「‥それ以上何も、言うな」




『‥私のことどうおもっ‥』





その先は言葉を出せなかった









私と先輩はただ、ひたすらキスをしていた





お互いに理性をたもって




私と先輩は一線を越えることは無く



先輩は
私への想いを教えてはくれなかった

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ちょす。(プロフ) - たかなしさん» コメントありがとうございます‥!面白いと言っていただけで本当に嬉しいです(;-;)また次回も頑張りますので宜しくお願い致します( ´∀`) (2018年12月14日 6時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
たかなし(プロフ) - この度は完結おめでとうございます!面白くて読む手が止まりませんでした。これからの執筆楽しみにしています。 (2018年12月13日 22時) (レス) id: 57413c3b15 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - かきょくん大好きさん» コメントありがとうございます!しっかり更新していきますのでカッコいい仁王くん見守っていてください!( ゚∀゚) (2018年12月9日 16時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
かきょくん大好き(プロフ) - 仁王くんがカッコイイ!更新頑張ってください!応援してます^^ (2018年12月9日 12時) (レス) id: e22d5a2052 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 凛樹さん» 凛樹さん…!こちらこそありがとうございます!スーツ姿の仁王くんに言われたくて…まだまだたっっくさん萌萌させますぞー!(は?)更新頑張ります! (2018年12月2日 22時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2018年12月1日 13時

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