#05 ページ5
.
〖 # ran side 〗
オイ。
コイツ、どうしてくれようか。
風呂から上がってリビングに行きまず目に入ってきたのは
ソファの足元のフローリングで身体を丸めて寝ている女の姿。
「ベッド使っていいから」つったよな?
何で床なんかで寝てんだよ。
これ以上体調悪くなったらどーすんだよ、アホか。
てかありえなくね?
まさかこの俺が今日見かけただけの名前も知らねぇ女の世話を焼くなんて。
まだ水滴の残る髪をタオルで拭きながら床で丸まってる女に近づく。
透き通るような白い肌がうっすらと赤く染まっていて、
長いまつげが頬に影を落としている。
まだ幼さは残っているが驚くほど綺麗な顔立ちのコイツ。
生憎、女には困ったことがない人生で
どの女も一晩やってポイのこの蘭ちゃんの心臓が異常にうるせぇ。
コイツ、今まで見てきたどの女よりもずば抜けて美人。
・・・やべぇな、コイツ多分高校生とかだろ?
まだガキじゃねぇかと、必死に自分に言い聞かす。
が、どんなに否定しても結果は同じ。
さっき初めて見たあの時からすでに決まってたわ。
__________コイツが欲しい。
あ?相手は高校生だから犯罪だ?
心配すんな、俺反社だから関係ねぇ♡
犯罪上等♡
寝ている女を抱き上げてキングサイズのベッドに連れて行く。
熟睡してるのか起きる様子はない。
熱いな。
また熱上がったか?
ベッドの上にそっと下ろし、額に手を当てて体温を確かめる。
こんなになるまで何してたんだよ。
この家に体温計なんてものはなくもちろん冷却シートもない。
しかも看病なんてしたこともないしよく分からねぇ。
だからさっきコイツが風呂に入ってる最中に
帰宅途中であろう竜胆に電話してお使いを頼んだ。
「は?なんでそんなもん必要なの?」とか、
いちいち説明すんのダルくて用件だけ伝えて電話切ったけど。
まっ、察するだろ。
もう直ぐ帰ってくるはず・・・
バタンッ
女に毛布をかけながらそう考えていると
タイミングよく玄関の方から音が聞こえた。
.
.
.
916人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
@じゅら - ちょっと待って待って待って(?) うん(?)神 (12月18日 23時) (レス) @page42 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 蘭ちゃん…♡ (2022年11月14日 19時) (レス) @page1 id: aa189a2955 (このIDを非表示/違反報告)
生卵 - 廉君乙ですねえW (2022年2月20日 21時) (レス) id: 15515428c9 (このIDを非表示/違反報告)
生卵 - 夢主ちゃんになりてえww 更新頑張って下さい!! (2022年2月20日 21時) (レス) @page38 id: 15515428c9 (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 蘭ちゃん最高!!更新頑張ってください!!!!!! (2022年2月19日 13時) (レス) id: 9c620ed8f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:airi | 作成日時:2021年12月16日 11時