学級委員とクズマスク【歌い手】【うらたぬき】 (ページ2)

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ガララッ

教室の扉を開けると、こちらに視線が突き刺さる。

このざわめきがうざったい。

「嫺だ…こわぁ…」

教室のどこかから、そう聞こえた。

『(っはぁ、イライラする…！)』

言いたいことがあるなら言えばいいのに。

そうやってコソコソされるのが1番ムカつく。

怒りを抑えるため軽く舌を鳴らすと、小さく悲鳴が聞こえた

『今日もうぜー…』

そう言いながら自分の席に着く。

前の席には、必死に何かを書いてる委員長、浦田がいた。

背中をツンツンとつつくと、「何？」と振り向いてくる

『浦田何やっとん？』

「何その話し方。…山本に頼まれたんだよ。山本今日日直だろ？仕事変わってって言われたから…」

…また断れなかったのか。このダメ田は。

我らが2-Bの委員長、浦田渉。

真面目で頭も良く、優しい彼はよくみんなに頼られている。

…っていうのが表向きな設定。

私が思うに、これは利用されてるね。100利用されちゃってるわ。ご愁傷様♡

ちゃんと嫌なら断りゃいいのに。そういうところ、大嫌いだよ。

クヨクヨしてるやつをみると、ぶっ飛ばしたくなるんだよねぇ

そんなこと考えていると、浦田は「あーこれ提出しなきゃダメなんだった」と席を立ち、教室を出て行った。

…あの課題、最終提出日来週だぞ？真面目かよ…