私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ41)

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86話ページ41

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"何年後したらちゃんとしたやつ買ってやるから"

『……』

どうも、こんばんは、さくらです。
え、誰に挨拶してるのかって？
まあそこらへんにいる、生き物全てですよ←

まあ、そんな事は置いといて、ただ今、放心状態です。
なんでかって？
そりゃ、彼氏に、あんなこと言われたらプロポーズかもって勘違いするでしょうが。
というか、しない人はどうかと思うけど。
あと一也くんも無意識なのかな？また、からかい程度で言ったのか、わからない。

『あー！モヤモヤするー！！！』

とりあえずは、帰宅した事を一也へメッセージで報告。

『おやすみっと…とりあえず、寝よう！』

ベッドに入って横になる。

多分、一也くんは、今頃、倉持先輩はじめ、栄純くんやらにからかわれているのだろうか。まあ、なんとなく想像はつくけども。

『マネージャー…か…』

青心寮には、選手のみ寮生活をしている。

自宅から青道高校までは近い通い、結城先輩とかは、通いだから、全員ってわけじゃない。

でも、これからマネージャーになることを考えてる私なんかが簡単に寮に入れるのかどうか。
理由も、なんだか、自分勝手な感じに思えるし。

だからといって、みんなとこのままお別れだなんて嫌だ。

『明日…お母さんに相談してみよう…』

そして、色んなことを考えるうちに眠りについた。

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翌朝。

『おはよう』

「おはよう、さくら、昨日は楽しかった？」

『うん』

「そう、ならよかったわ、ご飯できてるから温かいうちに食べちゃいなさい」

『はーい』

いつも通りの朝。

学校はもう冬休み。

休みだからって二度寝せず、朝は一応、いつも通り起きるようにしている。
だって一也くんが合宿で頑張ってるから。
私だけ寝てるなんてなんとなく罪悪感。

さて、昨日一也くんに言われたこと。

いや、プレゼントの時じゃなくて、引っ越しの件。

どうやって切り出そうか…。
うーん。
今まで受け身だったから親に反抗的な意見はあまりしてこなかったし。

引っ越すのは仕方のないことだからと、消極的な考えだったから。

だから今なのかもしれない。
今まで我慢してきた事を…自分の思っていることを伝えられるのは。

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