私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ35)

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80話ページ35

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「で、さくらから何貰ったんすか、キャップ！」

「あ？」

あれから、みんなのいる部屋へ合流し、とりあえず解散となった。

さくらは、通いのため、家へと帰った。
もちろん御幸が送って行った。
そして寮へ戻れば開口一番に、栄純が、そんなことを言い始めたのだ。

「んだよ、別にいいだろ」

「勿体ぶらなくてもいいだろ？」

「倉持まで…」

「僕は、シロクマのぬいぐるみ貰いました」

「は？降谷、貰ってんのかよ」

「俺や、春っち、倉持先輩も貰いました！」

日頃のお礼も含めて、春市、降谷、栄純、それに倉持も貰ったようだ。

「俺は断ったからな」

「でも受け取らないと相手に失礼ですからね」

「本当は嬉しいくせに～」

「るっせー！」

「いたたたたたた！！！」

栄純が倉持をからかうと、図星なのか、イラッとし、関節技を決められる。

御幸は、帰りにプレゼントをもらった。

だが、自分だけがもらっているという優越感に浸っていたので、自慢しようとしたら、現実はこれだ。
いくら義理でもらっているとはいえ…なんだか悔しい気持ちになった。

「どうした御幸？まさか貰ってないとかじゃねーだろうな？」

「…おっおう！もちろん貰ってる」

「で、逆に何あげたんすか！」

貰ったことが分かれば、次は何を渡したかの話題に変わる。
多分、本命はこれだろう。

「は？別になんでもいいだろ？」

「でも御幸のやつ、めっちゃ悩んでたよな」

「おい、倉持！」

どうやらさくらのために、雑誌などで女性が喜びそうなものを調べたり、クラスメイトの女子や、マネージャー達に、色々聞いていたそうな。

「へぇ～(ニヤニヤ)」

「僕、御幸先輩がさくらに何渡したか気になります」

「おいおい、降谷まで」

こんな時に春市が居てくれればと思ったのたが、多分春市がいてもこの状況は変わらないと思った御幸。唯一のストッパーである倉持でさえ、今回は栄純側にいる。

「わかったよ、言えばいいんだろ、言えば！！！」

「そうこなくっちゃ！！！」

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リアルタイムで書けなかったクリスマスエピソードをここで消化していきます。
しばらくお楽しみくださいませ。

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