76話 ページ31
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「で、実際どうだったんすか」
「ん？」
「焦らさないでくださいよ」
「でも、さくらの彼氏は御幸なんでしょ？今更聞いてどうすんの」
そうだ、私の彼氏は今、一也くんであって、もし亮介さんが私のことを好きだとしても、別れるつもりなんかないし。
どうしたんだろ、何か焦ってる？
「そりゃ、そうっすけど」
「亮さーん！喋ってないで、こっちの練習付き合ってくださいよー！」
「はいはい、すぐ行くよ」
倉持先輩が亮介さんを呼ぶ。じゃあね、と手を振ってその場を去る。その際、一也くんに耳元でそっと何かを伝えたのが目に見えた。が、なにを言っているかは分からなかった。
「…俺が教えるわけないじゃん？？？せいぜい頑張りなよ」
「！？」
「本気になったら本気で奪いに行くから…なんてね」
『どうしたの』
「いや、油断してられねーなって」
『そ、そうだね』
多分これからの試合とか野球部のことなんだろうな。がんばれ、一也くん。
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そして、一也くんも無事完治。
冬合宿が始まろうとする中。
の前に、期末テストで、栄純くんと降谷くんは赤点を回避するため、猛勉強に付き合うことになったりと大忙しだったり。
『これがこうなって、これがこうなるの…』
「ふむふむ」
「うーむ」
『わかった？』
「分からない」
「分からん！」
「ほんとお前らバカだな」
「んだとー！御幸一也！」
で、なんでか、一也もそこにはいて。一緒に勉強付き合ってくれるのかなと思えば何も、手伝ってくれる気配がない。
「なんで御幸先輩はここに？」
「別にいいだろ？」
『邪魔だけはしないでね、2人とも必死なんだから』
いくら一也くんとはいえ、理由が何であっても頑張ってる人の邪魔をする人は嫌いだし、邪魔もしたくない。むしろ応援したいし、力になりたい。
「わかってるよ、お前が心配なんだよ」
『なっ…！』
「惚気ないでください」
「そうだそうだ、今は俺のさくらだ！」
「違う、俺の…」
『あの、私は誰のものでもないのですが…』
なんだか勉強を教えてるうちに、よからぬ争いが始まってしまった。まあ2人がきちんと勉強して赤点逃れてもらえればいいのだけど。これは、金丸くんから聞いた通りでした。こりゃ大変だ。
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あーちゃん(プロフ) - 沢村君に関節技は、あまり効果ないらしいですよ。 彼、身体柔軟みたいですから (2023年1月24日 17時) (
レス) @page35 id: 5c50c73791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐみ | 作成日時：2019年12月20日 21時
