私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ22)

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69話ページ22

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あの時のキスはまだ、付き合ってなかったから、驚いて、されるがままだった。

でも今は違う。

一也くんのことが好きなんだと、一也くんも私のことが好きなんだとわかる。
幸せだ。
もっとキスしていたい。
と思っていたら、唇が離れた。

『…はぁっ…』

「…っ…んだよ、誤解させるような反応すんなよ」

『え』

「我慢できなくなるだろ、俺だってお年頃なんだよ、高校生…あんまいいたくねーけど、その…」

ごにょごにょと言葉を濁す。
言いたいことはわかる。
色んなことを考えたりするもんね。

クラスの男子も、週刊誌のグラビア見たりして盛り上がってるところを見てる。
だから気にするよ。

もっと私が恵まれた身体だったらなって。

ただでさえ顔は可愛くないのに、ここには自信があるっていう、取り柄が私にはない。

好きになってくれた一也くん、それに春市くんや降谷くん、真相はわからないけど亮介先輩は、私のどこを気に入ったのやら。

マネージャーさんたちの方が全然可愛いし、美人だし。
貴子先輩だっけ、3年生の。
あの人は美人で羨ましい。
あんな風になれたらなって憧れはある。

「こら」

『ひゃっ…！？』

むにゅっと頬を摘まれる。

「さくらはそのままでいいんだよ」

『いひゃい(痛い)』

「お仕置き、ネガティブダメだから」

『う…』

「なに？これ以上のお仕置きされたいのか？」

悪戯な顔から一気に大人びた、厭らしい顔つきになる。そのギャップにキュンとしてしまう。
キス以上のこと。
考えるだけで胸が張り裂けそう。
でも深いキスをしているとこれ以上されたらどうなってしまうんだろうという、期待と不安。

『…ずやくんがいいなら』

「？」

『一也くんがいいなら、私大丈夫だよ』

「…さくら…」

今まで我慢してきたもん。
少しぐらい甘えても、わがままを言っても許してくれるよね。
一也くんもがんばったんだもん。
少しくらい足を踏み外させてください。

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バレンタインデー近いので、御幸含めて何人か番外編考えてます。誰得だ？←
今回短めですみません
甘い話書く方が早く進みますwww

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