私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ16)

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63話ページ16

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あれから春市くんと一也くんは、ギクシャクした関係も無くなり。いつもどおりの野球部が戻ってきた。甲子園へ向けて、改めて気合を入れて練習するようになった部員達。

「さーくーらー！！！」

『わっ！？』

「ありがとな！！！」

放課後、練習を見に来ていた。
いきなり私の名前を大声で呼んで、突撃してきたのは、誰かと思えば栄純くん。やっぱりというべきか。栄純くんぐらいしかいないだろう。そしてありがとうと感謝を言われるが、はて、何のことだろうか。

「春っちと、御幸先輩のこと！」

『え、いや、…というか私が原因だったみたいで、栄純くんには心配かけてごめんね』

「ん？さくらが原因なのか？さくらが悪いことするようなしないとは思うけど…」

「まあまあ、もう解決したんだし、これ以上聞いてもいい気分しないでしょ」

『春市くん！』

「春っち！今日も絶好調だったな！」

「まあね、栄純くんもだいぶよくなってきたよね」

そういえば、この2人は、降谷くんに続いて1軍入り、しかも試合のメンバーに選ばれたんだよね。すごいなー。1年生なのに、さすが野球のためにわざわざ青道にきたわけだ。

「俺の活躍見てたか！？」

『う、うん、かっこよかったよ！？』

今度はいきなり、手を握ってくる。
悪気はないんだろうけど、春市くんの目線がちょっとこわい。

「栄純くん？その手はなにかな？」

「ん！？なんだ春っち！？なんか怖いぞ！?」

「ん？気のせいじゃない？それより…」

『えーっと…』

どうしようと、ワタワタしているところに、独特な笑い方をする人が

「ヒャハハ！なにやってんだお前ら、楠のやつ困ってんじゃねーか！」

『倉持先輩！たっ助けてください～！』

「おいおい、助けてを求めるなら俺だろ？」

倉持先輩に助けを求めていたら、これもやっぱりというべきか、倉持先輩と一緒にいるのは一也くんしかいないわけで。ここで彼氏様の登場だ。

『でも、一也くんより倉持先輩のが頼もしいです』

「確かに、元ヤンだし！」

「それは間違ってはないね」

「ヒャハハ！ドンマイ御幸！」

「んだよ、出番無しかよ～」

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「ていうか、御幸一也とさくらって仲良いいよな！？」

突然、栄純くんがそんなことを言い始めた。
うーん付き合ったことを言うべきなのか、そうじゃないか。

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今更ですが、時間軸とか無視してます笑

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