60話 ページ13
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こうして、私と一也くんは恋人になれました。
あとは、きちんと私が春市くんと話さないといけないのですが。
『春i…「降谷くん部活行こう」』
「…うん」
話しかけても避けられている。
何度かアタックはかけたものの、完全に避けられている。
そりゃ気まずいのもあるだろうけど、避けられるのは悲しくなる。とうとう嫌われてしまったのだろうか。このまま春市くんと話せなくなったまま、一也くんと付き合っていくのかとなると、罪悪感でいっぱいだ。
「避けられてる？」
『うん』
「確かにそうかも」
『あー…どうしよ』
なんとか協力者がいないと、春市くんと話さないと思った私は、降谷くんに相談した。多少ながら降谷くんも気付いていたみたいで。
「それに、御幸先輩と付き合ったんだね」
『…なっ！！！』
「おめでとう」
『…あり、がとう』
そうだ、付き合ったことは、なるべく口外しないようにしたんだ。なんとなく気付いている人はいるんだろうけど、人に聞かれたら応える程度で、自分達から言わないようにするって約束をした。
それは、一也くんの今後のプレーやら、ファンが私に妬まれないように気を使った結果で。
「僕だったらよかったのに…」
『え？』
「さくらは御幸先輩が大好きなのがよくわかる、だから諦めた」
『それって、どういう』
「僕もさくらのこと大好きだから…女の子として…でも僕は、さくらの幸せを優先したいから、その幸せは御幸先輩にしか出来ないと思ったから」
『ふ、るやくん…ごめん』
「なんで謝るの？」
『だって私っ…！！』
「大丈夫、さくらは、自分の幸せを一番に考えればいいから」
降谷くんは言った。
私のことが好きだったんだと。
でも、一也くんのことを話す私がとても楽しそうに見えたりして自分じゃ無理だと思ったらしい。
降谷くんも友達として、好きだ。
それは、今までも、これからも。
『降谷くんは、優しいね』
「それは、さくらだから」
『そっか！』
「話せるように僕も協力するよ」
『うん、助かるよ、ありがとう」
私は、どうしてうまくいかないのかな。
もっと器用にいきたいのに。
みんなが幸せになれるようにしたいのに、どうしても誰かが傷ついてしまうんだ。
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あーちゃん(プロフ) - 沢村君に関節技は、あまり効果ないらしいですよ。 彼、身体柔軟みたいですから (2023年1月24日 17時) (
レス) @page35 id: 5c50c73791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐみ | 作成日時：2019年12月20日 21時
