私と彼と②【ダイヤのA】 (ページ2)

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49話ページ2

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「キャー！御幸くん、カッコいいー！」

「頑張ってー！！！」

『……』

野球部の練習を観に来た。
やっぱり、一也くんのファンばっかりで声援がすごい。
スポーツだっていうのに、アイドルを応援するような。昔は、小さくて、生意気だったのに。といっても歳上なのだけど、小さいから歳下って勘違いしてたっけな。

そんな彼が成長して、久しぶりにプレーを見る。

当然なのだけど、野球がわからない私でも、すごく良くなってるように見える。
それだけ頑張って練習してきたんだって感じる。

もちろん一也くんだけじゃない。

「おい！降谷！そろそろ俺に変わってもいいんだぞ！」

「まだ交代って言われてない」

沢村くんと降谷くんはピッチャー。
一也くんに球を受けて欲しくて必死に頑張ってる。あんなに速い球投げられるなんて。

「ヒャッハー！」

「倉持速すぎだろ～」

倉持先輩も、噂で聞いた通り、足が速い。
あっという間に、ホームイン。カッコいいポジションだなー。守りも、春市くんのお兄さん…亮介先輩との二遊間？だっけ。守りの連携がすごいや。

あと、春市くん。

木製バット使ったのはびっくりした。
それに相手が嫌がるようなところをついてるように見えた。
案外、優しそうに見えて、意地悪なところがあるのかも？
野球をしている春市くんは、教室での印象とは全然違って、すごく生き生きしてキラキラしていた。

『みんな、すごいな～』

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練習が終わり、練習後の春市くんを呼び止めた。
栄純くんが、調子悪そうっていってたけど、気になって聞いてみた。

「え？栄純くんが？」

『うん、ちょっと心配になって、』

「そうなんだ、心配かけて、ごめんね」

『ううん、部活中の春市くん、教室でいる時よりキラキラ輝いてたもん！カッコよかったよ！』

「…っ！！！」

『えっ！？顔真っ赤だよ！？熱でもあるの！？』

「だっ大丈夫！気にしないで！」

耳まで真っ赤になっている春市くんが心配だったけど、本人が大丈夫ならそれで良いだろう。野球部の練習をみて、また観に行けたら、今度は、他校との試合でも観れたらいいなと思う。

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二部始まりました。
引き続きよろしくお願いします。
早速お気に入り登録ありがとうございます。
年末年始の休み使って一気に話を進められばいいなと考えてます。

ぐみ

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