【銀魂】保健室のセンセーは私の旦那さん！2

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高杉side


事故の日から仕事に行っても全く手につかなかった。
銀八や校長は休めと言うが病院代が馬鹿にならないしAが帰ってきた時にそれじゃあ生活費に困ると断った。


仕事が終われば直ぐに病院に向かった。
目覚めてないか、それだけをいつも願った。

高｢…今日も起きてねぇか｣

手を握りAを見つめる。
もう2週間も経った。
Aがいない生活は出会うまではもちろん当たり前だったが今はもう無理だ。
静かな家も1人の食卓も何一つ楽しくねぇ。
暇のある日は銀八やAのクラスメイトの奴らも見舞いに来てくれた。
それでもまだ起きやしねぇ。

高｢お前の笑ってる顔が見てェ…｣

あの時掴めなかった手が、今動かないこの手が悲しくてたまらない。

高｢すまねぇ…ッ｣

溢れる涙がAの手に落ちる。

高｢何でも言う事聞いてやる。

食いたいもん作ってやるし欲しいもんなんでも買ってやる。
だから早く起きろ…｣

泣けばAがいなくなるような気がした。
だからずっと堪えてきた。
けどもう無理だ。

高｢このバカ…ッさっさと起きろ！｣

｢……し、…すけ……？｣

高｢A！｣

ハッと顔を上げるとAの目は確かに開いていた。

高｢A！？俺がわかるか？｣

｢しん、すけでしょ……？

泣い、てるの、…？｣

高｢泣いてねェよバカ｣

溢れる涙をごますように目を擦った。

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