在りし日の影桜と炎帝 ページ4
Aさんがまだ煌帝国に居た頃
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Aside
『ねえ紅炎。歳の差って考えたことある?』
紅炎「…どうした。いきなり」
夜、紅炎の自室
紅炎は歴史書を読んで、僕は紅炎の背中に寄り掛かりながら違う歴史書を読む
この背中越しに伝わる体温が心地よい
『いやあ。ふと思っただけだよ』
紅炎「それを言ったら、白雄殿とはかなり差があるだろ?」
『そーいえばそうだね』
白雄、と言う時、少しだけ声が低くなった
果たして気づいているのやら
うふふ。まあ、こんな反応されるともっとやりたくなる
『白雄といえば、紅炎は白雄との鍛錬勝ったことあるの?』
紅炎「…あるにはある」
『へえ!あ、白蓮が紅炎に負けると白雄が決まって紅炎とこ来てたよね』
紅炎「……そんなこともあったな」
歴史書を持つ手が一瞬止まった
でもすぐに読むのを再開する
僕の方は全然読んでない
いやだってそんな興味ないし
『白蓮が紅明に机上勝負で負ける時も来てたよねー!
「弟の仇はオレがとらせてもらう」
だっけ?おもしろかったなー!』
紅炎「………そうだな」
お?お?
手が震えてるぞ?
これはもう少しなんかやりたい!
でもやりすぎには気をつけな
ドサッ
きゃ、?
〜今の状況〜
僕→紅炎の下
紅炎→僕に覆いかぶさるような感じ
『……落ち着こうか』
紅炎「落ち着いてなどいられるか。自分の女が他の男を語るなど許さん」
『え、いやそんな』
紅炎「それに歴史書を読む手も止まっていたようだ。構ってほしかったか?」
『いやいやいや!そんな』
僕の言葉を遮るように紅炎はこう言った
紅炎「まあいい。明日Aは休め」
『それはどうゆう意味で?』
紅炎「すぐわかる。その余裕ぶった表情を崩してやる」
……観念するかなぁ
明日動けるかなぁ、とか呑気なことを考えながら
僕は紅炎の首に手を回した
・
(炎帝怖いねぇ…)
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作者名:弱虫道化師 | 作者ホームページ:
作成日時:2014年4月4日 16時