【刀剣乱舞】繰り返す審神者は何を思う (ページ11)

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紛れ物：ＥＮＤ　ページ11

『主に聞けばいいんじゃない？俺らに対してどうおもっているのかを。』
『そうだな。本人に聞いたほうが早いんじゃないか？』
鶴丸の声が聞こえた。
私をかばってくれた人がいたなんて知らなった。
自分ができそこないなんて知っていたけど、守ってくれた人がいた。
傍にいてくれた人がいた。
なのに私は…、
『じゃあ、もし主が僕たちを道具として扱ていた場合は…。』
『いなくて当然なら、いなくなるようにすればいいのでは？』
『しかし、審神者を消すことは罪であり、自分たちは強制的に破壊されると聞いたが。』
『それなら、いい考えがある。
最近、本丸が何者かによって消滅させているらしく、それを偽装させればいいのではないだろうか？政府も気づかないだろう』
『では、そうしよう。では、聞く人は…。』

ここで声は聞こえなくなった。

私はなんてことを言ってしまったんだ！？
道具として？そんなんじゃない！！もっと大切に思っていたよ！でも伝えることができなかった！！
ごめんね。
私のことを信頼してくれた大切な人たちを裏切らせてしまった！！

本丸の事件を偽装して暗殺しようとした怒りよりも、大切な人の期待をねじ伏せてしまったことが何よりも苦痛だった。
あの繰り返した日、二人は信じてくれたのだ。聞いてくれた。

もし、戻れるならやり直したい。リセットしたい。
祟りが憑いているのなら、思う存分とり憑くがいい。

もう一度私に７月２４日を。

ふと、気づくとAの右手には温かい何かが触れていた。

A「手…？」

その何かが誰かの手だと分かった後、
そして、また視界は暗転する。