28th「むしろ、後輩扱いも萌えます」 ページ39
「えと、、私もうそろ私帰るね。」
楽しかったひと時もあっという間に過ぎ、今現在時刻は5時。
いくら一人で門限のない哀川も、一応女子なので帰ります。
「おう、じゃあな。」
「またなー。」
「また合宿でー。」
皆に「メールするから」と口々に言って頂いて哀川は憤死しそうです。
ルドの2人も、氷帝の皆もめっちゃ優しい。
「じゃあ、A。日吉に送ってもらえ。」
「え、」
べ様は、女子を気遣う様に提案した。
「いや、いいよ。夏だからそんなに暗くないし。」
それに、お姉さんは日吉が小さく「え」って言ったこと知ってますしぃ?
まぁ、日吉が夜中ウロウロして事故なんかに遭ったらお姉さん死ぬから止めようね。
いや、ホント死んじゃうから。
「日吉行かねーの?じゃあ、俺が行くわ。」
よっこらせ、と腰を上げたのは宍戸さん。
やだ、てっぱいテライケメン⋯!トゥンク
「や、その⋯、行かないって言うか、まあ、その⋯。」
手でぐちゃぐちゃと説明をしようとする日吉。
「まあ、それでもいいか。宍戸、送ってやれ。」
「了解。」
べ様は時計をチラリと見て、「もうう鍵を閉めるぞ」と周りに声を掛けた。
皆でぞろぞろと部室を出て行き、電車通学組と、徒歩組、チャリ通組に分かれて歩き始める。
もちろん、べ様は自家用車だけど。
「宍戸さん、また明日!」
「おう、じゃーな長太郎。」
安定のダブルスキタコレ⋯!
宍戸さんは控えめに肩のあたりで手を振っているのに、ちょたはブンブンと大きく手を振る。
ちょたマジわんこじゃん。
「じゃあ、哀川帰るか。」
「そうだね。」
宍戸さんは私が同じ電車を使っていると知って、申し出てきてくれたらしい。
夕方5時なんて朝に比べれば全然混んでいない。
席なんかもまだらに空いていて、2人で並んで座った。
「⋯⋯。」
といっても、私と宍戸さんで共通点など皆無に等しい。
当たり前に、私たちの間には余りある位の沈黙が流れた。
「次は○○駅〜、○○駅〜。」
アナウンスの良く通る声が、私の家の最寄りの駅名を告げる。
長かったような、短かったような沈黙は私によって破られた。
「私、ここです。」
宍戸さんはふと、我に返って「俺も降りるわ」と言った。
そう言った途端にガッタン、という音とともに電車は停止し、私たちは電車を降りた。
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チョロ松ガールww - 少ないよヒヒッ (2016年4月1日 11時) (レス) id: 6c2e32a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガールww - セクロスておそ松さんネタですか十四松のww (2016年4月1日 11時) (レス) id: 6c2e32a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのメガネ(プロフ) - クラン・スカーレットさん» ありがとうございます! (2015年4月21日 22時) (レス) id: c2f094c929 (このIDを非表示/違反報告)
クラン・スカーレット(プロフ) - 通りすがりのメガネさん» 了解です(`◇´)ゞちょこちょこ顔出しに来ます!! (2015年4月21日 22時) (携帯から) (レス) id: 09ff14b28f (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのメガネ(プロフ) - クラン・スカーレットさん» いえいえ!もし良かったら、たまーに「あ、この日吉可愛い」とら思ってコメントして頂けたら嬉しいです。('ω'*) (2015年4月21日 22時) (レス) id: c2f094c929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通りすがりのメガネ | 作成日時:2015年1月11日 11時