外伝『へー、笑えばいいと思うよ?』 ページ15
バレンタイン。
私には「チョコレイトがよく売れる日だな。」そんな事しか考えられない。
しかし、我が立海女子様達には一味⋯いや、二味程覚悟が違うらしい。
「仁王く〜ん、これ、私から!!」
「幸村様っ!受け取ってください!」
「浦山くん。これ、私からって切原くんに渡してもらっていい?」
闘争心高き、我が立海女子様は思い思いのチョコレイトを渡し、
ホワイトデーのお返し⋯いや、あわよくばレギュラーメンバーのハートを頂こうと努力中である。
私は、というとオヤツついでに買った、お徳用のチョコレイトを平部員の子にばら撒く程度だ。
(レギュラーは胸やけ起こしそうなぐらい貰ってるので)
「はい、私からのお徳用のチョコレイトですよ〜。」
「えー、お徳用っすかー。」
「もっと可愛いヤツ食いたいッスー!!」
案の定、平の子の、意中の子のチョコレイトはレギュラーに奪われてしまったらしい。
皆、ブツブツと言いながら量産型チョコレイトの透明セロファンを剥がした。
「Aせーんぱいっ!」
後ろから聞き慣れた森久保Voiceが聞こえる。
振り向くとどうしようもない位の天使が居た。
「どうしたの、赤也。」
いや、「どうしたの。」ではないぞ自分。
おおよそ予想が出来る返事に、あえてすっとぼけてみる。
あ、チョコレイトは無いですからね?
「A先輩はチョコくれないんすか?」
「ないよ、赤也。」
赤也用のチョコレイトも勿論、お徳用のチョコレイトもない。
お徳用は今消えた。
「うわーん、平部員に負けたー!!柳せんぱーい!!」
赤也が泣きついたのは蓮二。
「なんだ、A。俺たちへのチョコレイト用意していないのか。」
「うん。欲しかった?」
お前ら、めっちゃ貰ってんじゃん。
「いらない。」
ほーらね。
「だって⋯、」
蓮二が勿体ぶる様に口を開く。
「お前が居たらそれでいい⋯俺は。」
キュウっと心臓がときめきを告げる。
「それって⋯、」
「あーー!!!柳の独り勝ちかよーーーーー!」
ん?何だそれは。
「くっそ!ぜってぇ哀川、チョコレイト作って来ると思ったのにー!」
「俺のゴディバーーーー!!」
ガシリと蓮二の肩を掴み、はっきり言う。
「全部吐け★」
立海テニス部では、賭け事が禁止になった。
「へー、Aゴディバなんて豪華だね。どうしたの?」
「ちょっとね。バレンタインに色々あってね。」
END
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チョロ松ガールww - 少ないよヒヒッ (2016年4月1日 11時) (レス) id: 6c2e32a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松ガールww - セクロスておそ松さんネタですか十四松のww (2016年4月1日 11時) (レス) id: 6c2e32a3a7 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのメガネ(プロフ) - クラン・スカーレットさん» ありがとうございます! (2015年4月21日 22時) (レス) id: c2f094c929 (このIDを非表示/違反報告)
クラン・スカーレット(プロフ) - 通りすがりのメガネさん» 了解です(`◇´)ゞちょこちょこ顔出しに来ます!! (2015年4月21日 22時) (携帯から) (レス) id: 09ff14b28f (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのメガネ(プロフ) - クラン・スカーレットさん» いえいえ!もし良かったら、たまーに「あ、この日吉可愛い」とら思ってコメントして頂けたら嬉しいです。('ω'*) (2015年4月21日 22時) (レス) id: c2f094c929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通りすがりのメガネ | 作成日時:2015年1月11日 11時