Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

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−No side−

その後、駆けつけた遠井達警察によって、撫子とジェルは海から引き揚げられ、ジェルのみその場を後にした
構成員の女性らは撫子の呼びかけに応じて、全員警察に保護された

その時の撫子の目には、美しい光が灯っていた



一方、ASメンバー達は、さとみが運転する車に乗って自分達のアジトへと向かっていた

な「全く、心配したよ〜！いきなり崖から海に飛び込んじゃうんだから〜！」

ジ「あははは…。ごめんて…。」

ジェルはびしょ濡れの頭を掻いて言った

る「にしても、驚きましたよ！作戦を変えてほしいだなんて言い出すんですから…」


昨日の未明、ジェルはななもり。との連絡内で「作戦を一部変えてくれないか」と頼んでいたのだ

元々はASメンバー5人全員でアジトへ潜入して、3人程で他の構成員を足止めした後、残りの2人とジェルでボスを制圧する作戦だったのだが、ジェルからの要望により、ボスと対峙するのはジェル1人だけになったのだ

さ「ま、結果的にはその方が良かったのかもな」

こ「うん。ボスにとっても、構成員の女性達にとっても、ね」

莉「…やっぱり優しいね。ジェル君は」

莉犬がジェルに話しかける
しかし、返事は返ってこない

莉「？」

る「ジェルくーん？」

するお、ななもり。は静かに人差し指を唇に持っていき、「しー」と言う
隣でジェルは寝息を立てて、すやすやと眠っていたのだ
るぅとと莉犬は顔を見合わせて、ふふっと笑い合った

ななもり。はジェルが膝にかけていたブランケットを身体全体にふんわりとかけ直してから言った








な「お疲れさま。ジェル君。」

＃7 記憶の邂逅→←…

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