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第26話 ページ31

「演劇上?」



「そうだ」



夕刻前の深く青い空の下、



直線的な外観の演劇ホールの前に



私達は立っていた。



入口の案内板には演目のポスターが



貼られている。



上演までの時間は随分とあるが



既に、何人かの客が劇場へと



入っていくのが見える。



建物の壁面には世界劇場、と



彫り込まれた石碑が埋め込まれていた



乱歩は大袈裟に顔をしかめた。



「つまんなそう」



「ここの支配人(オーナー)が人手不足を嘆いていた、
今回の依頼を完遂すれば、お前の
雇用程度の無理は聞き入れて貰えるだろう」



「依頼って?」



「殺人予告だ」



そう云って福沢は入口へと歩き始めた



私とは乱歩は小走りで後を追った。



裏口となる設備搬入口を通って



地下への階段を降りたところで



福沢は劇場の支配人に話しかけられた。



「それで」



支配人は鷹揚(おうよう)な口調で云った。



「遅刻の言い訳は?」



福沢と同年代だろうか。



スーツ姿の女性だ。



胸を張り、腰の前で腕を組んで



福沢を挑戦的に見上げている。



時折指で眼鏡を神経質そうに



押し上げる仕草は癖なのだろう



眼鏡は細い黒縁の鋭角三角形だ。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 織田作之助 , 成り代わり   
作品ジャンル:アニメ
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読書日和(プロフ) - あい様、教えて下さりありがとうございます( > _ < )修正しておきました (2019年3月9日 7時) (レス) id: 074c26cf03 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あの、19話と20話が同じなんですけど。 (2019年3月8日 21時) (レス) id: ba4bf15776 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:読書日和 | 作成日時:2019年2月19日 21時

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