金と権力と友情で親友の闇堕ちを阻止します【呪術廻戦】

第50話 ページ6

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翌日

結局、あの後は真っ直ぐにベッドに潜って泥のように眠った

シャワーだって、今朝浴びたくらいだ
まぁそのおかげで早起きできたんだけど

5時台に目が覚めるなんて、久しぶりだな
基本、起きる時間は一定だから

というわけで、今日は早めに教室に来れた
ついでに、昨日の報告書も書き上げてしまおう

ヤガセンに報告書を貰いに行けば、“早いな”と驚かれてしまった
いや、もう既に業務を始めているあなたの方が凄いですよ


『ふぅ、できた』


報告書を書き上げても、まだ教室には私1人
ちょっと早く来すぎたかな

悟は遅刻常習犯だから論外として


『傑が硝子か、早く来ないかなー…』


暇だ
あまりにも暇だ


「お、早いじゃん」

『あー、硝子来た』


“ずいぶんと早起きしたんだな”なんて言って私の隣、いつもなら傑が座っている席につく


『まぁね、昨日はちょっと疲れたから』

「ふーん
なんかあったら言いなよ？あんた、変なとこで自己肯定感低いくせに、溜め込むんだから」

『あはは、分かってる…ありがと』


ﾎﾟｽﾎﾟｽと少し雑に頭を撫でる硝子に、“う〜…”と声を漏らす

硝子イケメン、惚れるわ


「おはよう、2人とも
そして硝子、そこは私の席だよ」

「いいじゃん、細かい男は嫌われるよ？夏油」

「う…」


傑は一瞬引き下がったが、すぐにｶﾞﾗｶﾞﾗと悟の椅子を引っ張って持ってきた
そして私の正面へと座る


「A、昨日はよく眠れたかい？」

『うん、昨夜はありがとうね』

「えー、何、2人で夜に何してたの
やーらしー」

「な、に言ってるんだい、硝子」

『そうだよ、話聞いてもらってただけ、だから』


硝子は“へー、ほー、ふーん”と訝しげな視線を向けてくる

うぅ、いたたまれない…
傑も、私とは勘違いでも嫌だろう


「おはよう、全員揃っているか」


非常に気まずい空気をかき消したのは、ヤガセンの声
朝から気合十分だな


「今日も(・)、悟が遅刻です」


傑が椅子を戻しながら答える
硝子も自分の席に戻ったようだ


『もう悟のことはシカトで良いと思いまーす』

「さんせーい」

「おいお前らふざけんなよ」


突然後ろから聞こえた声に、全員が振り返った


「悟、今日は早かったな」

『最近は30分くらい余裕で遅刻してたのに』

「俺だってたまには早く来れますー」

「遅刻は遅刻だけどね」


悟が席に着いたところで、ヤガセンが話し始めた

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