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ある日のこと。鬱先生が倒れた。ただの熱だったが、感染力が強く、一緒に居た救護班も殆ど罹ってしまった。
「軍医長である貴方が、熱出してどうするんですか」
第1発見者であるAは、甲斐甲斐しく部屋で鬱先生を看病していた。頭に氷嚢を乗っけた鬱先生は、小さくごめんねぇ……と呟く。
「責めてないです。はい、お粥出来ました。固形物よりこういう方がいいでしょう。起き上がれます？」
「ちょ……手伝って」
「……はい」
鬱先生を抱き起こして、お粥を持っていく。
「アーンして、Aちゃん。美女からのアーンなら1発で治るから」
「そうだとしたら、世界中美女がもっと重宝されるはずですけどね。後はご自分でどうぞ。足りなかったらまた作るので言ってください。胃に負担がないものを作りますから。ホットミルクもありますし、ゆっくり寝て治してくださいね」
鬱先生の分の書類を回収して、Aはよく手を洗う。後は、救護班に任せてトントンの所に戻った。
「お疲れさん。どんな感じやった？」
「いつも通りでしたよ。弱ってましたけど。あぁあと、グルッペンさんから伝言です」
「ん？」
ようやくトントンが書類から顔を上げる。
「とっとと童貞卒業して、女を抱けと。国民の間でトントン様はEDなのではないか、とか男が好きなのではないか、という噂が立っているので。………………では」
溢れ出すトントンの殺気を感知して、Aは素早くトントンの部屋を去った。数秒後、恐竜の叫び声かと間違うほどの大きな声が聞こえた。かろうじて、ぶっ殺す、という言葉は聞き取れた。
今日、Aには用事があるのだ。鼻歌を歌いながら、中庭にやって来たAは、先客であるオスマンに謝罪し、同じテーブルに買ってきた茶菓子を広げる。
「俺はな、ケーキ買ってきてん」
ドン、と高級スイーツ店のロゴが入った箱を開けるオスマン。月一で開かれるAとオスマンの茶会。オスマンはこの時間が大好きだ。そして、この時間を邪魔されるのが大嫌いだ。
「いただきます」
「いっただきまーす!!」
2人の食欲は素晴らしく、あっという間にお菓子はなくなっていく。
「そういや、A。フェファルで拾ってきた奴ら、軍で働かせとるらしいけどどうなん？」
「意外といいですよ。元医者や、看護師なども居ましたので、早速救護班に配属しています。また、体格の良いものは戦闘部隊に配属。思わぬ僥倖でした」
「良かったやん」
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
