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「フェファルは、ホンマに危険や。そこら中に死体あんで？」
「死体よりも、お兄ちゃんに捨てられる方が怖いんで大丈夫です」
「たくましいな」
グルッペンは報告書に目を通しながら、眼鏡を外して目元を解す。
「……グルッペンさんの瞳って綺麗ですよね」
突然言われて、グルッペンはポカンと口を開ける。クスクスと笑ってAは頬杖をつく。
「宝石みたいに綺麗で、神秘的です。羨ましいなぁ、」
「褒めても何もでぇへんぞ。それに、Aの目も綺麗やんか」
コネシマ譲りの空色の目。
「……そう言って頂けると、嬉しいです」
「可愛いところあるやん。……で、付き添いは誰がいい？悪いけどその日はコネシマとショッピ君は別任務で居らんよ」
書類を確認してグルッペンが言う。悲しそうに肩を落とすAだが、任務なら仕方ない、と直ぐに切り替える。
「じゃあ……シャオロンさんで。彼とはあまり関わってないですし、色々お話したいことがあるんです」
「分かった。じゃあ、ありがとう。こんな夜中にすまなかったな」
「いえ、いつでもお呼びつけください。では、失礼しました」
キィ、パタンと扉が閉まる。グルッペンは、Aと自分の使ったコップをシンクに置いてから、ベッドに寝転がった。
『グルッペンさんの瞳って綺麗ですよね』
あの笑顔が頭から離れない。
(ショッピ君とコネシマの気持ち、分かるな)
彼女の尊き命を、朗らかな笑顔を、守ってやりたいと強く思った。
グルッペンの部屋を出たAは、真夜中の基地内をテクテクと歩いていた。明かりは節電のために、ポツポツとしかついておらず、非常に暗い。Aはコネシマと同じく、幽霊などを信じるタチでは無いので、怖がる様子もなく自室まで向かう。
階段を降りている最中、自分では無い足音がした。
コツ……コツ……コツ……。
革靴だろうか。Aがピタッと止まったその瞬間、雄叫びが響いた。
「うわああああああ!!!」
「……夜なのに元気ですね、ゾムさん」
その声には聞き覚えがあった。尻もちをつく緑パーカーの男に手を差し伸べる。
「お、驚かせんなや」
「歩いてただけです」
Aの手を掴んで立ち上がろうとしたゾムだが、Aの腕と力如きでゾムの体重を支えられる訳もなく、Aはゾムの方に倒れ込む。
「うわ、」
ゾムに馬乗りになり、腹に手をつく。
「……騎乗 位みたいや」
「刺しますよ？」
今度こそ立ち上がり、ゾムはAを部屋まで送って行ってあげた。
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
