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「何をそんなに驚いているんですか」
「覗きとかされんかった？」
ニヤニヤとシャオロンが聞く。ゾムがそんなんするか！と怒っているが、皆は疑っている。
「……A。次は俺と行こ」
「珍しいですね。いいですよ」
ショッピからの誘いも珍しく、Aはすんなりと承諾した。近くで聞いていたチーノは、ニヤつきが隠せていない。
「いや、Aは俺と行くんや。一緒に体洗いっこしような！」
満面の笑みで気持ち悪いことを言うコネシマに、Aは冷ややかな視線を浴びせ、バシャッとコップの水をかける。
「Aの水!!!ちょうど暑かってん。流石はA。気が利くわぁ。それよりええやんか。小さい頃は、一緒に風呂入ったやん！」
「……そうでしたっけ」
「お前記憶力ええやろ！覚えてるはずや！」
うるさいなぁ、とため息をついたAは、食器を戻して部屋に戻った。
「Aさん」
「あぁ、エーミールさん。どうしました？」
慌てて食堂からAの後を追ってきたエーミールは、息切れしながら膝に手をつく。息が整うのを、Aは静かに待っていた。
「大丈夫ですか」
「ええ、お気遣いありがとうございます。……それで、Aさん」
「はい」
「以前、舞踏会についてお話した時、ハンカチを忘れていきましたよね」
「そうでしたっけ」
「ええ」
エーミールから渡されたハンカチに見覚えは無かった。しかし、エーミールの顔は真剣で、どこか焦っている気もした。彼のことだ。何か意図があるのだろう。とAはそれを畳んでしまう。
「ありがとうございます。……後で、お礼の電話を入れてもいいですか？」
「……!!!ええ、是非」
互いに察したらしい。エーミールは胸を撫で下ろして、食堂に戻って行った。ゲホゲホと背後で噎せる音が聞こえた。やはり運動は適度にするものだな、と感じるA。
部屋に戻り、鍵を閉めて、明かりはランプだけにする。ゆらゆらとランプの中で揺れる火が、影をも揺らす。
先程のハンカチを開くと、カサっと紙の音がした。そこにあったのは、1枚のメモ用紙。Aは目を閉じて、スっと感覚を研ぎ澄ませる。
(この部屋は大丈夫か)
手紙の内容はこうだった。
『軍に無数の盗聴器と未登録のカメラが設置されています。各幹部の部屋にも。あえて私はそのままにしていますが、彼らが気付いて壊すのも時間の問題。貴方の実力を見込んで、頼まれてくれませんか？』
端的に言えば、スパイ探しに付き合えということらしい。
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
