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そして夜。仕事で疲れきったAとトントンが広間に到着し、宴が始まった。今回は幹部だけらしい。
「それじゃあ、A。改めてようこそ我々国軍本部へ。……乾杯！」
グルッペンの音頭で、グラスがぶつかる音が次々とする。Aは、ショッピとチーノの隣でチビチビと酒を飲んでいた。兄であるコネシマはとんでもない下戸なので、烏龍茶を飲んでいる。
「シッマも、今日くらいええやん」
とゾムにすり替えられ、あっという間に出来上がった。一方、妹であるAは酒に強かった。
「Aちゃん。ナースにならん？俺んとこで働けば、毎日幸せやで」
若干酔っている鬱先生に絡まれたAは、酒臭いので近寄らないで下さい、と牽制しつつ誘いを断る。
「大体、トントンさんとグルッペンさんの秘書やっているだけで女性事務の方からの視線が痛いのに。ナースなんてやったら身の丈に合わなすぎて暗殺されますよ」
相変わらずのネガティブ思考を披露するA。周りからも鬱先生にブーイングが起こる。
「でもお前ら考えてみぃや！怪我して医務室行ったらナース服姿のAちゃんがおんねんで!?ご褒美やんか！」
そう言われると、皆が吃る。あまりにもくだらなすぎて、Aが笑みを零すと、鬱先生が奇声をあげて倒れる。皆は発作だ気にするな、と飲み続ける。
男だらけの飲み会というのは下の話がつきもので。ベロベロに酔ったシャオロンが、Aの肩に手を回して、ニヤッと笑う。
「A〜お前ぇ、経験あるんか？」
Aも鈍感じゃない。何が、とは聞く必要の無いことだった。皆気になるようで、一気に静かになる。驚いた顔で固まるAは、恥ずかしげもなく頷いた。
「うおおおお!」
「ホンマに!?」
「……シッマ!?大丈夫かシッマ!!!アカン、気絶しとる」
愛する妹、まさかの貫通済み。それだけでコネシマは気絶した。ゲラゲラと皆が笑うが、Aの顔は浮かない。
「どうしたん？」
「いえ、思い出してしまって」
「何を？」
「無理やり犯 された日のことを」
ピシッと今度はシャオロンが固まる。怒り狂った顔でコネシマが起き上がる。正直、気が弱い者なら今のコネシマの顔を見るだけで失禁するだろう。
「……どこの、誰にや」
低くコネシマが尋ねる。
「さあ。買い物帰りに突然目隠しされてどこかへ連れられて、花を散らして捨てられたから分からないです」
「……っ!!!」
コネシマが思い切り拳を床に打ち付ける。それほどまでに、悔しかったのだ。
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
