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食堂を出て、いつも通り仕事のためにトントンと部屋に行く。相変わらず山積みになっている書類。目元を解すトントンの目の下には隈ができている。
「寝たらどうですか」
「……そしたら、軍の色んな機関が停止してまう」
自分が重要な役割を担っていることは自覚しているらしい。しかし、そんな顔で仕事されちゃあ心配で手が進まない。仕方ない、とAは立ち上がって部屋を出た。
「サボりか!?」
そんな声が後ろから聞こえたが、無視をしておく。トントンの部屋とAの部屋はそう遠くない。部屋に入ったAは、昨日買った生姜とポットを取り出す。流石元レストラン店員ということもあり、あっという間にホットジンジャーが出来上がった。
ホットジンジャーの効果としては、睡眠誘導などのリラックス効果がある。睡眠薬でも仕込んだ方が早いだろうが、それで変な疑いをかけられるのも面倒だ。戻ってきたAは、トントンの小言を右から左に流して、ホットジンジャーを机の上に置く。
「落ち着きますよ」
「あぁ、ありがとう」
徹夜の体にはよく染みるだろう。しばらく書類を進めていると、寝息が聞こえてきた。Aに力は無いので、運ぶのは諦めてそのままにしておく。寝かせたはいいが、トントンの分の異常な書類の数を全てAが熟さなければならない。ゾゾっと寒気がしたが、自分のやったことだ。Aが責任を取らねばならない。
「さて、徹夜かな」
覚悟を決めてAは書類に取り掛かった。人間とは不思議な生き物で。トントンは朝方になっても1回も起きなかった。おかげでAは今も苦しめられている。夜中にコネシマが来たが、生存確認をするとすぐに帰った。
「……終わった」
もう寝よう。Aは部屋に戻る気も起きなかった。トントンの部屋のソファに横たわり、目を閉じる。一瞬で意識が落ちてしまった。
「……はっ、寝てもうた」
入れ替わるようにトントンが起きる。書類を見て青ざめるが、よく見れば全て終わっている。期限の長いものや、どうしてもトントンがやらねばならないものだけ残してある。トントンは驚いた顔のまま、ぐっすり眠るAの方を見る。
「お前……ええ奴やなぁ」
聞こえるはずも無いが、トントンは呟いて寝ているAの上に毛布をかける。
「さーてと、朝飯作ったるか」
腕まくりをしてトントンは部屋を出る。気持ち良さそうに眠るAは、何やら寝言をブツブツと言っている。
「お兄ちゃん……」
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
