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「……今なんと？」
「シッマに言うとくって。あの鮭置いたん俺ちゃうで」
「兄な訳ないじゃないですか。あの人は私のこと嫌いなんで」
「シッマ程不器用な男も中々居らんよ」
「知ったことじゃないです」
鬱先生に背を向けたままそう言って、Aは静かに医務室を出た。楽しくて仕方ないらしい。鬱先生は今にも吹き出しそうな顔で、頬杖をつく。
「アホやなー、あの二人」
堪えきれない笑い声がクツクツと漏れている。鬱先生は、2人のすれ違う思いをドラマ感覚で見ているのだ。
そして、Aが次に向かったのは参謀本部。大きな扉をノックすると、優しい声が返ってきた。中に入ると、エーミールが笑って手招きしていた。
「なんですか？」
「いや、Aさんが今寝てる部屋、汚いやろ？埃臭いだろうし、アロマあげます。もし良かったら使ってください」
可愛らしいデザインのそれに、確かに彼には似合わないな、と苦笑する。ありがたく受け取って、代わりに書類を渡す。丁寧に封筒を開けたエーミールは、ソっと机の上に置く。見たくないものを見たような、そんな顔だ。
「私、コネシマさんにはよくお世話になっているんで、妹さんに会えて嬉しいです！」
天然なのだろうか。あの兄妹のやり取りを見ていれば、仲が良くないことは分かるだろう。
「と言われましても。兄曰く血の繋がってる他人らしいので」
「なんでやろ」
「難しい人間なんですよ」
ため息をついたAは、もう一度アロマのお礼を言って参謀本部を後にした。その後色々な部屋を回って、あとは訓練場だけになった。正直行きたくない。
自分を鞭打ちにした男2人と兄が居る場所だから。ゆっくりと扉を開けると、ゾムと目が合ってしまった。
「Aやん!!!どうしたん？」
「どうも」
ゾムは、女なのに鞭打ちに軍人並の精神力で耐えたAを気に入っている。それはシャオロンも同じだが、まだコネシマを殺そうとした恨みは消えていないらしい。
「これ、トントンさんから預かってきました」
「あー、ありがとう！折角やし見てけば？今丁度シッマとシャオロンが手合わせしてんねん」
「結構です」
「ええからええから」
断ったはずだが、グイグイと異常な力で引っ張られ、特等席だというベンチに座らされた。隣では汗をかいたショッピが水をグイグイ飲んでいる。
「ショッピさん。明日監視として来るらしいですね」
「ん？ああ。まぁ、アンタらの喧嘩止める為だけやけど」
「ありがとうございます」
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通行人G - 感想ではなくすみません！他アプリなのですがプリ小説に同じのをあげていますか?同じのを見つけてしまいまして... (1月24日 2時) (
レス) @page1 id: c45e3cd912 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - クサイ演技やなぁで、俺も乗っかったる…つまりknさんもあれは演技…？めっちゃ気になる！！！！ (2022年1月13日 13時) (レス) @page50 id: b03ee76d2f (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - うぅぅ…sm〜〜(泣)早く真相が知りたい…何かの演技なんでしょう…！？そうと言ってぇ！！(泣)(なんか、お話に影響受けてか、ドラマみたいになった…) (2022年1月13日 0時) (レス) @page50 id: 90d5684779 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - knさん…いや、私はknさんを信じます。でも。。。泣けるよぉ( ；∀；) (2022年1月12日 23時) (レス) @page50 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 嗚呼…泣いちゃうよぉ…。でもknsmさんの事だからどうにかして一番良い方法取るんだろうな…信じてますよぉ……(号泣)(やっぱり貴方様最高) (2022年1月12日 21時) (レス) @page50 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年1月5日 18時
