第8話 ページ11
またも月日は流れ−−−−
私たちは人で言う15歳くらいの体格になった。
今日は爺が長と用事があるとかで稽古をつけられないらしいので、この中で1番剣術が扱える私が特訓の相手をしている。
最近爺の下で特訓しているのは長の息子で幼なじみの若、同じく幼なじみの蒼、それと私以外の女子で唯一爺の特訓についてこられている紫だ。
特訓を行う中でいくつかわかったことがある。
若はとても堅実に爺の技術を盗んでいる。実践でも、正攻法で攻められればある程度対応できるだろう。
だが逆にいえば、予想外の動きに弱い。また、動きを予想しやすいので対策も立てやすい。
ということで若の隙を見て爺がしないような不規則な足の動かし方をすれば…
若のが木刀背後へ飛び、私の木刀が若の喉元にぴったりとついた。
うん、これは実践で鍛えればかなり伸びるな。
楽しみだ。
蒼は気配を消すのにとても長けている。
1度見失うと私でも居場所を掴むのに苦労する。
でも1度対峙してしまえばこちらのものだ。正面戦闘に持ち込めばまだ実力不足が目立つな。
開けた場所へおびき出し、その姿を捉える。
いくら蒼が素早いとはいえ、私から逃げるのは不可能だと判断したのか、正面から向かってくる。
迎え撃ちにしてやったけどな！
隠密を極めるのも正面戦闘を伸ばすのも…どちらにせよ伸びしろに期待できる。
最後は紫、この子は物凄いパワーだな。馬鹿力だ。
近接では若といい勝負するかもな。
でもその分荒削りだ。力押しに頼っているような感じがする。
知恵なき魔物を相手にするなら困らないだろうが、魔人相手になると隙を突かれる恐れがある。
今回の特訓でも大ぶりの攻撃をしてこようとした時に、素早く懐に入り木刀で相手の木刀を弾き飛ばした。
この子握力も強すぎだろ！木刀を持ってた手がジンジンする…。
将来が恐ろしい…。
今日の特訓を終え、4人で河原に腰掛ける。
長の娘、姫様が作ってくれていたお弁当をみんなで食べてなんでもない雑談をする。もう4人の日課になっている事だ。
｢いやぁ、Aは本当に強いな！｣
｢幼い頃ずっとから強いが…名前を貰って帰ってきてからは本当に勝てる気がしなくなってしまったな…｣
｢いつか必ず勝ってみせます！｣
｢ふふ、楽しみにしてるよ｣
美味しいおにぎりを頬張りながらそんな何気ない会話をする、幸せな時間。
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた（?）のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若（紅丸）が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ（セリフ全く違うけど意訳的な）』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (
レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか？ (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー！！ー！ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は（マモルモノ）ですか？ (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は（タスケルモノ）ですか？ わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年8月30日 22時
