snow snow snow 2（ × Snow Man ）

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それだって、俺のせいじゃないし。

そもそも、手を出して来たのはあっちだし。
まぁ、流されたのはこっちだけど。

でも、その流れだったら、普通、コージから言ってくるでしょ？「付き合おう」って。

その言葉もなく、俺だって、そんなに寄り付かないのに、
やれラウールやら関西の子やらが頻繁にコージの部屋に泊まりにくるし。


極め付けは、椿に合鍵。
俺との関係の前からとはいえ、ずっと持ってんだよ。
そんな状況で、俺から決定的なセリフ、言えると思う？



ダテさんもダテさんだよ。
舞台で忙しいこの時期に、わざわざコージとお家デートしなくても。

最近、仲がいいのはなんとなく気づいてた。
それでもさぁ、これはないんじゃない。



なんてことを一気に翔太にまくし立てたら流石に黙った。



俺は悪くない、八つ当たりをしてしまったってことに気づいたらしい。




だが、もう遅い。

珍しく、俺は怒っていた。



＊



動画の収録が終わる頃には、
ケーキを食べたからなのか、ダテさんと話したのかはわからないけど、
なぜか翔太の機嫌は直っていた。

何度か俺に話しかけようとしていたけれど、
俺は、気づかないふりをした。


謂れのないことで、怒られたのだ。
そして、俺とコージの関係を『曖昧』とバッサリと言って切ったのだ。

怒っているというよりも、少し傷ついていた。
いや、拗ねてたと言うのが正しいのかもしれない。

どうせ君達二人のような特別なものなんかじゃなく『曖昧』な関係ですよーって。




今年加入して、上京して。
不安そうなコージをほっとけなかったていうのがはじまり。


一人にならないように、ご飯に誘い。
寂しくないように、なるべく一緒にいた。


それでも、四六時中一緒にいれるわけではない。
俺にもコージにも、別仕事だってプライベートだってあるのだ。


色々それらが重なって、久しぶりに二人でご飯に行った帰りに
家に行ったのがそもそもの間違いだった。


帰らないでほしいと泣きすがられ、一緒に寝てほしいとねだられ。
で、気づいた時には、すでに遅し。


隣で眠るだけかと思いきや、身ぐるみ剥がされていた。


「『寝る』って意味、違くない？」という俺の訴えを、コージはへへへと照れて笑うだけ。
あそこでやめときゃよかったのに。



たしかに、そのままずるずると。翔太のいうとおり、『曖昧』だった。
何度だって、確かめることはできないのに。やめることだってできたのに。




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