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「若いもんは元気でいいのう」

「むっ……!」

今まで晃牙たちと話していた零にいさんがこちらの会話に入ってきた途端、北斗は警戒するように後ずさる。
そして、さりげなく私たちを後ろに追いやり庇うような形で、零にいさんの前に立った。

そういえばゲーム中の北斗は最初、零にいさんの事を相当警戒していたっけ。
三奇人の一人だから仕方ないのかもしれないけど、私からしたら零にいさんはただの……いや、お菓子くれるいい人だから、嫌な汗をかくほど警戒する必要性を感じないんだよね。
だから、とりあえず北斗の警戒を解くために、零にいさんの良い所を教えてあげよっと。

「あのね、北斗。あの人はお菓子くれるいい人だから、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ?」

ついでに、零にいさんから貰ったミルクボーロを口に放り込んで、美味しいでしょ?、と付け足す。
それに驚いた北斗がしばらく目を白黒させ、ハッと我に返ったと思うと今度は私を困った子のような目で見てきた。

「知らない人からむやみにお菓子を貰ったらいけないと、教わらなかったのか?」

「え?うん、夏目にも言われたけど」

まるで、小さい子を諭すような口調で問いかけてきた北斗に、私は素直にそう答えた。
でも、小さい子にするようなその質問を何で今私にするのだろう。

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セラ(プロフ) - りむねこさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2019年12月16日 20時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
りむねこ - これからも楽しみにしてます! (2019年12月16日 8時) (レス) id: 5a6b080ae8 (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - ねむにゃんさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月26日 18時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむにゃん - 大好きです! 次の作品楽しみにしてます! (2019年10月26日 18時) (レス) id: e8673e3d7f (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - 黒石さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年9月28日 13時) (レス) id: d50daeedd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セラ | 作成日時:2019年9月15日 21時

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