魔法使いの妹は、転生者でした。

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「ありがとう。私、もっと頑張るね？」

改めてそう思い、握りこぶしを作って決意の意を示す。
気合十分だ。

「でも、無茶しちゃダメだそ〜？」

「頑張りすぎて、倒れてしまっては元も子もないからな。」

「そうだよ！Aちゃん、ただでさえ、よく倒れるんだし。」

「うっ……た、倒れない程度に頑張ります。」

確かに、体調管理はしっかりしないとね。
また、皆に迷惑かけちゃうもん。

「……おっ、無事に逃げ切れたみたいだな、おまえら。」

そんな声とともに、すごーく疲れ果てた雰囲気の真緒が現れた。
人の事言えないけど、大丈夫かな？

「あっ、サリ〜♪ありがとうねっ、俺たちをこっそり逃がしてくれて！おかげで助かったよ、やっぱりサリ〜は俺たちの『魔法使い』だぁ〜☆」

「『魔法使い』、マーリンだね！さながら、僕たちは円卓の騎士……！」

魔法使いに、円卓の騎士、かぁ。
何かカッコいいなぁ。

「仲たがいして内部崩壊した集団に、俺たちをなぞられるな」

え！？
RPGゲームとかでよく出てくるけど、あれって内部崩壊してたの！？

「つうか、みょうな渾名をつけんなよ。俺はちょっと器用なだけ。ていうか、あぁもう！頼むから、俺を巻き込むなっつってんだろ！」

急に大声を出す真緒に少し驚きつつ、やっぱり私のせいで余計に負担がかかってるんだろうなとも思った。

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