4 無事に ページ5
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「いやー、なんとか丸く収まって良かった良かった」
「本当になー。俺、暫く城戸さんの顔見れない。怖くて」
「Aに限ってそれはない」
ま、何はともあれお疲れ様。ぼんち揚げ食う?あ、食う食う。
などと兄さんと談笑しつつ、会議室から出て玉狛支部へと足を進める。
あの後、結局城戸さんが折れてくれて、玉狛支部所属である俺の功績に免じて、ネイバー入隊の許可をくれた。
一時はどうなるかと思ったけど、何とかなって良かった。
ふと、前方に目を向けると、風間さんと太刀川さんかいるのが見えた。
向こうも俺たちに気付いたのか、声をかけてくる。
兄さんの方には太刀川さんが、俺の方には風間さんが寄ってきた。
「風間さん、遠征と黒トリガー奪取作戦、お疲れ様です」
「ああ、Aも遠征お疲れ様。
黒トリガーの奪取作戦は失敗に終わったうえ、つい先ほど命令解除されたがな」
「あっはっは。あー、兄さんいいなー、俺も風間さんとバトりたかった。
もう少し早く帰ってきてたら参加できたのに…」
「はあ、お前があちらにつけば、もうその時点で俺たちの勝ち目は薄かっただろう。
少しは自分の強さに自覚を持て」
「はぁい」
今度模擬戦しましょうよ。稽古つけてください。
お前は十分強いだろうが。まあいいぞ、時間があるときな。
なんて、楽しく風間さんとおしゃべりをしていたら、あちらの話も一息ついたのか、太刀川さんと兄さんがこっちに近づいてきた。
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マツリ - 面白いです!!見ててほっこりします...(*^^*)少し質問なんですけど、男主くんの目ってどんな雰囲気を持っていますか?クールとかつり目とかでかいとか... (2018年12月23日 20時) (レス) id: c4efd4a77a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春夏秋冬-ヒトトセ- | 作成日時:2017年3月19日 22時