11 寝ぼけて ページ12
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暖かい何かに包まれ、まどろんでいたところ、頭を撫でらる感覚に意識が上を向く。
もっとと頭を擦り付けると、頭上から聞こえる密やかな笑い声で目が覚める。
いまだぼんやりとした視界の端に、見慣れた栗色の髪と、蒼色の瞳が映る。
ああ、兄さんか、と一人納得し、さてもうひと眠り…、をしようとしたところで急激に意識が覚醒する。
「に、ににに兄さん!?なん…っ、えっ、なんっで…!?」
「……〜〜っ!ぶっはー!だめだ、面白すぎでしょA!あっはっはっは!」
がばっと音をたてて身体を起こすと、腹を抱えて笑う兄さんの姿が目に入る。
あれ、そもそもなんで俺、兄さんと一緒に寝てんの…?
昨日は支部に帰る途中、眠くなって兄さんがおぶってくれて…っていうところまでは覚えてる。
そっから何で添い寝っていう状態なんかになったんだ……。
俺の困惑が顔に出ていたのか、兄さんが笑いを耐えながらも説明してくれた。
して、くれたんだけども……。
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マツリ - 面白いです!!見ててほっこりします...(*^^*)少し質問なんですけど、男主くんの目ってどんな雰囲気を持っていますか?クールとかつり目とかでかいとか... (2018年12月23日 20時) (レス) id: c4efd4a77a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春夏秋冬-ヒトトセ- | 作成日時:2017年3月19日 22時