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月日はあっという間に流れて
太陽が昇って降りて、の繰り返しで
私は今日もそんな太陽の下で、花に囲まれていた
太陽に手を伸ばそうだなんて思わない
思わなくていいんだって、彼に教えられた気がする
あの日、くれた温もり
心が、風磨くんの色に染まった気がした
「暑い〜無理〜」
そんな彼は今、私の隣で扇風機とにらめっこしている
この人はいつからこんなに気軽に、家に上がってくるようになったのだろう
そんなことを考えながら、首筋に光る汗を拭う彼を見つめる
そのひとつひとつの仕草が、こんなにも愛おしい
「なーに見てんの」
その声は、マイナスイオンみたいだ
「見てません」
「Aちゃんってさ、嘘下手だよね」
嬉しそうに笑うと、テーブルの上に置いてあったコップから一気に水を飲み干す
「今日従兄弟は？ お店はいいの」
「……今日はお休み」
「そうなんだ。なんで？」
「お墓…行ったから」
健人くんは月に1回、必ず両親の元へ手を合わせに行く
そのためにわざわざお店を休みにして
「Aちゃんは行かねぇの？」
「私が行っても、何もないし」
両親との会話もロクになかった子供が、今更親に話せることなんてない
つまらない見栄だかり張って、反抗ばかりして
こんな娘に、育ってしまったから
「だからこそ話すことがあるんじゃないの」
「いいんだよ…」
「ま、いいけど。行きたくねぇんなら」
風磨くんは決して、私に強制したりなんかしない
いつだって、そうだった
私を病院に連れて行く時以外は
「いつか、さ…行けるようになるのかな」
「ん？」
「話したいって思うこと、思い浮かぶようになるのかな」
「…なるよ、きっと」
その笑顔は、いつも私を安心させてくれるんだ
あぁ、私は
この人に、驚くくらい惹かれているんだ
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
