＊第47話＊ ページ10
今日も兄上に怒られた。
毎日毎日兄上に叱られてるような気がする。
おおらかさが足りないんだ、あの人は。
だからと言って決して兄上が嫌いというわけではない。
文武両道だし、統率力もある。
むしろ俺は尊敬しているのだ。
兄上が皇帝になれば、煌帝国はさらに大きくなるだろう。
もちろん俺は父上も尊敬している。
というか兄上は父上に似ているから当然といえば当然なんだけど。
「あ〜…」
気力の無い声が口から漏れる。
兄上と手合わせしようにも兄上はお勉強中なわけで。
Aや白龍と遊ぼうと思っても二人は留学中なわけで。
白瑛はいるけど最近俺と遊んでくれないしなぁ…。
そんなことを考えながら、俺はぽけーっと上を向いていた。
「…何してるんだ白蓮」
お、この声は…。
顔を下げ、相手の姿を確認する。
やっぱり紅炎か。
「いや、暇だったから」
「…」
呆れた顔で俺を見る紅炎。
まるで「第二皇子としての自覚を持て」と言ってるようだ。
俺より紅炎のほうがよっぽど正当な皇子が似合う。
そもそも紅炎は俺のいとこにあたるわけで、正式な位はない。
立場上、俺のほうが身分が上なわけだが、紅炎は俺に対して敬語を使わない。
兄上に対しても同じだ。
それは兄上が「いとこ同士の仲なんだから気にするな」と言ったためである。
ま、俺も地位とか気にしない性格だから気にしないけど。
それが白瑛とA、白龍の場合、逆転している。
特にAは「年上と他人には敬語」という兄上からの教えをちゃんと
守っており、彼女は使用人であろうが子供であろうが犬であろうが敬語を使う。
少なくとも、Aが俺の前で敬語を喋っていないところを見たことが無い。
「…なぁ、紅炎」
ふと、思い出した。
「Aは…誰と結婚するのかな？」
結婚。人生の大きな試練と幸福。
一生の相手を求め、今Aは留学している。
俺の問いに、紅炎はふっと笑った。
「…さあな。だが、あいつは正しい答えを導き出せるような気がする。
兄のお前に出来るのは、自分の妹を信じることじゃないか？」
紅炎の深い言葉に、俺は頷くしかなかった。
A。お前が選んだ道に、俺は付いていくからな。
どんなに険しくても、俺が支えてやるから。
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (
レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です！ありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます！！続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます！続編のネタ考え中です（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺晶 | 作成日時：2013年4月15日 19時
