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第42話 ページ4

「…A?ねえAってばぁ」

紅覇君の声に、はっと我に返る。
用意されていた部屋で、私はみんなと一緒にいる。
シンドバッドさんの言ってたことが頭の中をぐるぐる回ってて、ついぼーっとしてしまうのだ。

「ごっ…ごめん紅覇君、ちょっと考え事してて…」

不満そうな顔をしている紅覇君は、ベッドに座っている私の隣に座った。

「国のことを考えるのもいいけどさぁ。少しは僕にも構ってよぉ〜」

私のお腹に頭をすりすりしてくる紅覇君。
可愛い。可愛すぎる。
だけど白龍がすっごく睨んでる。怖い。
その様子を見ていた紅玉が、ふと思い出したように尋ねる。

「そういえばジュダルちゃんはどこに行ったのかしらぁ?」

「あ〜…なんか『チビのマギと遊んでくるぜ』とか言ってどっか行ったよ」

「…そう」

紅玉、ちょっと寂しそう。
次に白龍がこんなことを尋ねてきた。

「姉上、今こんなことを言うのもなんですが…アリババ殿とはお会いしたんですか?」

…アリババ君。
そういえばシンドリアに来てから会ってない。
私が首を横に振ると、白龍は真剣な眼差しになった。

「でしたら一度、話し合ったほうがいいと思います。
 姉上ご自身のお気持ちを、今のアリババ殿に伝えてください」

「…」

確かに、白龍の言うとおりかもしれない。
アリババ君に話すことで、気持ちの整理が出来るかもしれない。
私は頷いて、部屋から出ようとした。
当然のように付いてくる白龍。

「俺が付き添います」

「それだったら今度は僕が行くぅ」

紅覇君突然の申し出。
白龍は驚いた表情の後紅覇君のことを睨んだけど、
私が「じゃあお願い」と言ったので大人しく白龍は部屋に待機することになった。

何故紅覇君が付き添いを申し出たのか。
それを問うと紅覇君は、

「もしアリババって人がAと結婚することになったら、
 どんな人か確かめなくちゃならないもん。…本当にAのことを幸せに出来るのかってね」

と答え、最後に微笑んだ。

「…たとえAが振り向いてくれなくても、Aは僕の大切な人だから」

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設定タグ:マギ , 白龍 , アリババ   
作品ジャンル:アニメ
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます!! (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です!ありがとうございます!! (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます!!続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています(笑) (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます!続編のネタ考え中です(笑) (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺晶 | 作成日時:2013年4月15日 19時

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