第55話 ページ19
「ちょ、ジュダル!!こんなところに連れてきて何するつもり!?」
「騒ぐな。騒いだら落とすぞ」
私は口を閉じ、そっと下を見る。
高い。超高い。落ちたら確実に死ぬ。
「さてと。繋ぐか」
ジュダルはどこからともなく魔法道具を取り出した。
ルフの瞳、だっけ。兄上たちと会話が出来る道具…。
…兄上たちと会話?
「お〜い聞こえるか白雄〜」
私が混乱しているのを無視して、ジュダルが道具に呼びかける。
すると魔法道具の宝石のような部分に、相手の…白雄兄様の顔が浮かぶ。
『神官殿…とAか?A、今どうしてるんだ?』
「えっと…腕と足が動かせない状態で、神官殿に人目のないところに連れ去られま――」
「バカ!!誤解を招くような言い方するな!!」
私の言葉を、慌ててジュダルがさえぎる。
白雄兄様は怪訝な顔をした。
「ま、まあともかくだな。今俺らはこんな状態だ」
ジュダルが魔法道具を空に向ける。
しばらくそうしていたあと、再び魔法道具をこちらに向けた。
「つまり今俺らは空の上だ。ここで実験してみようと思う」
『…なんの実験だ?』
「Aーーーーーーーーーー!!!」
会話の中に、新たな声が割り込む。
下を見ると、アリババ君が私達を見上げていた。
それを見て、面白そうにジュダルは笑う。
「ほら、見えるか?あいつがAの結婚相手だよ」
魔法道具をアリババ君に向ける。
「今からあいつがAに相応しいか、おれが検証してやるよ」
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます!! (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です!ありがとうございます!! (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます!!続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています(笑) (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます!続編のネタ考え中です(笑) (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺晶 | 作成日時:2013年4月15日 19時