第54話 ページ18
今夜は宴だ。
普段でも賑やかなシンドリアでは、更に活気が盛り上がる。
国民が一つになって楽しめる宴を開けるこの国を、私は尊敬と共に少し羨ましく思った。
煌帝国でこのように国民と一つになることはあまりない。
皇族は皇族として、“高貴なお方”として生きなければならないからだ。
そのような堅苦しい考えよりも、シンドリアのような自由な国のほうが私は好きだ。
私は今、シンドバッドさんや八人将の皆さん、そして白龍たちと一緒にいる。
「今宵はA皇女とアリババ君が仕留めてくれた獲物だからな！
二人のコンビネーションは凄かったぞ」
シンドバッドさんに褒められて、私とアリババ君は「えへへっ」と笑いあった。
紅覇君はそれを見て、やれやれといった顔をしている。
紅玉は相変わらずシンドバッドさんをうっとりとした顔で眺めていたけれど。
そして厳しい白龍の視線。怖い。
「あ〜ね〜う〜え〜？なんで勝手に無茶なことをしたんですか〜？」
「え、いや無茶じゃないって！私が本気になればあんな獲物ぐらい…!!」
「アリババ殿から聞きましたよ。危なかったんですってね」
…確かに私は、あのとき油断していた。
あのことから、自分の判断力の甘さと、八人将の皆さんの凄さを実感した。
となると私は言い返せないわけで。
「全く！神官殿に頼んで兄上に報告しますからね!!」
「いやいやいやそれだけは勘弁してくださいお願いします！！！」
兄上たちに余計な心配をかけたくない…というのもあるけれど、
絶対叱られると思う。特に白雄兄様に。
普段は優しい白雄兄様だけど、私や白龍、姉上が無茶をすると本気で怒る。
私のことを心配してくれるのは有難いことだけど、やっぱり怖い。
「だめです。絶対報告しますから」
「そんなぁ…」
これは言い訳を考えねば。
…そういえば、さっきからジュダルの姿が見えない。
どこか遊びにいってるのかな？
なんて思ってた、次の瞬間。
体が浮いた。
魔装をしているわけでもないのに。
ふと見上げると、そこにはジュダルの顔があった。
私は彼に、俗に言う“お姫様だっこ”をされた状態だ。
「さて…俺の姫さんは貰ったぞ。じゃあな！！」
呆気にとられているうちに、ジュダルは私を抱えたまま宙に浮かぶ。
そのまま夜空をかけ、宴の様子が見えないところまで来てしまった。
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (
レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です！ありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます！！続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます！続編のネタ考え中です（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺晶 | 作成日時：2013年4月15日 19時
