第50話 ページ14
いつ、私の気持ちの答えが出るかはわからない。
もしかしたら、一生出ないかもしれない。
それなのに、アリババ君は。
いつまでも、いつまでも待っていてくれるんだ。
申し訳なさと、感謝の気持ちで胸がいっぱいだった。
そこから数日間は、特になにもなかった。
アリババ君と会っても普通に挨拶したし、モルジアナやアラジンとも普通に接した。
世界のことを学ぶ。
自分で言ったものの、それはすごく難しいことなんだとわかった。
白雄兄様や白蓮兄様にも、何度か相談しようと思ったこともあった。
だけどそれは、私が周りの意見に従おうとするただの“我が侭”。
シンドバッドさんの言葉を思い出し、その考えをかき消す。
今私に求められているのは、判断力だ。
第二皇女としても、必要となる力。
私はそれを、手に入れなければならない。
「南海生物が出たぞ！！！！」
突如、王宮に響く兵士の声。
王宮を見学していた私と紅玉は、思わず反応してしまった。
「…南海生物？」
「…確かシンドリア付近に生息する特別な生物のことだった…はず！」
「Aは相変わらず物知りねぇ。で、なんでその生物が出たら騒ぎになるのぉ？」
「南海生物が出たとき、八人将が狩りをするらしいんだ。
それがまた見事で見物客も多いとか。南海生物を解体した夜は宴が開かれるんだって」
全部白雄兄様が言ってたことなんだけどね。
白雄兄様を一番尊敬している私は、兄様の雑学を全て…までいかないけど、大体覚えている。
「ねえねえ、見に行こうよ紅玉！！」
「ええ！？危ないかもしれないじゃない！」
「いいじゃん行こうよ！いざっていう時には私が守ってあげるから！」
こうして私は、強制的に紅玉の手を引いて、現場に行った。
後で白龍になんか言われるかもしんないけど、まぁいいや。
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (
レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です！ありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます！！続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます！続編のネタ考え中です（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺晶 | 作成日時：2013年4月15日 19時
