第49話 ページ13
アリババ君は、いつもの中庭にいた。
声を掛けると、アリババ君は嬉しそうに振り向いてくれた…が。
私の隣を見てその笑顔が硬直する。
「えと…A、その子は…？」
私の隣を指差す。
アリババ君が混乱するのも無理もない。
今の私は、右腕を紅覇君の両手でしっかりと握られている状態なのだ。
「僕を知らないのぉ？一応皇族だよぉ？」
「皇族！？」
「うん。ついでにアリババ君よりちょっと年上、かな」
私が付け加えると、アリババ君は急に体かカチカチになっちゃって。
紅覇君は不満そうな顔ながらも、アリババ君を上から下までじっくり観察。
「…まあまあってところかなぁ。剣術もそれなりに上手いみたいだしぃ。
ま、Aと釣り合うには程遠いけどぉ」
そして私から離れる紅覇君。
「後は二人でじっくり話しなよ。Aもしっかり自分の意見を言うんだよぉ？」
そう言い残し、紅覇君は去っていった。
私とアリババ君二人だけになり、沈黙が続く。
…いけない。まずは、私から話を切り出さなきゃ。
「あのね、アリババ君。私…まだ貴方に、返事は出せない」
「…別に俺のことが嫌いなら、嫌いって言ってくれていいんだぞ？」
「…ううん。そういうことじゃないの」
そう、私はアリババ君が好き。
だけどそれは、恋愛の対象であるのかどうなのか。
「私は、本当の愛っていうのを知らない。だからアリババ君のことが異性として
好きなのか、わからないの。だから私は、この国に来た」
世界を見つめれば、自身のこともよくわかるだろう。
さまざまなことを学ぶため、私はここにいる。
アリババ君は、真剣な眼差しで私を見つめる。
「わかった。Aの返事、いつまでも待つよ。
答えが否であろうが、関係ない。Aの本心が聞けるなら」
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綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» え…私の画力をですかあああ!?((すみませんありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (
レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！頑張ります☆ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 唯苺さん» 了解です！ありがとうございます！！ (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - 天猫さん» ありがとうございます！！続編を過去のお話にするか少し未来のお話にするか迷っています（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
綺晶(プロフ) - AKB☆love☆さん» わわ、ありがとうございます！続編のネタ考え中です（笑） (2013年6月7日 19時) (レス) id: 679d8677c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺晶 | 作成日時：2013年4月15日 19時
