城… ページ24
風間「…荒い」
貴方「時間ないんですもん。しゃーないっすよ」
一恵「そこはご了承下さいな」
"ねー"と顔を見合わせる
不知火「つかまだつかねぇのかよ」
ベル「俺ら暗殺部隊だぜ?そんな分かり易いところに本部を置くかよ馬鹿かっての」
分かり易いところに本部を置くのはいつでも潰してくださいと言ってるようなものだ
貴方「でも、あと30分くらいかな」
天霧「ここからは思ったよりはかかりませんね」
貴方「うん」
するとAたちは何やらイタリア語で会話し始め風間たちは理解できない
不知火「またかよ」
風間「…多いな」
天霧「秘密多き仕事ですからね」
"仕方のないことなのでしょう"と天霧は苦笑いした
風間「…」
外を見れば木、木、木…森の中を走っているのだから当たり前なのだが木しか視界に入ってこない
風間「…里を思い出すな」
天霧「そうですね。風間の里も森の中にありましたからね」
京から帰る時は森の中をひたすら歩いていたのを思い出す
風間「もうあそこもコンクリートなどに埋められているのだろうけ」
その声は風間にしては弱々しいものだった
不知火「…かもな。人間は何でもかんでも壊して壊して…んで全部なくした時にそれの大切さを知るんだからな」
人間はいつもそうだ 自分たちの脅威になるものは殺せ、壊せ だが仲間になるなら増やせ そういう生き物
天霧「時代に連れその欲も強くなっていますね。武器の技術が進むと連れ」
風間「どこまでも愚かなものだな」
生まれ変わっても鬼の末裔に生まれたことに誇りを持てる
風間「…」
貴方「鬼…かぁ」
天霧「おや。どうかしましたか?」
貴方「ううん。ただ昔が懐かしくてね」
時々思い出す 自分が鬼であってあの辛くも楽しかった日々を
千加「辛い時ってそれが楽しいひと時なこともあるんだよね」
一恵「だよねー」
ベル「なにそれ」
"意味わかんない"とベルは言う
貴方「いいよ。別にそれは…あ。もうつくよ」
前方には大きな城が見えてきた
「「「城………」」」
想像とは全く違っていたようだ
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ゲット - めちゃくちゃおもろかった。はよ、続き読みたいわ〜♪ (2014年4月22日 7時) (レス) id: fc94b78614 (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです。早く続きが読みたいです。 (2014年3月30日 7時) (レス) id: 342c89bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうせん | 作成日時:2014年1月22日 20時