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我が子 ページ44

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怒涛のつわり地獄から解放され安定期に入った今
六か月に入りお腹が前にせり出てきてややが胎動するのが分かるようになった




「……ぬらりひょん、仕事はどうした?」

「カラスに押し付けた」




ぬらりひょんの一言に大きな溜め息を吐く
こうして腹が脹れ始めた頃からずっとこうだ
私に構って仕事は後回し
だがまぁ、仕事と言っても傘下の組などから回ってくる書類に目を通すくらいのものだが何分所属している組が多いためそれだけとはいえ、侮ることなかれ
今やぬらりひょんの机の上には書類の山ができている




「おお、今動いたか?」

「動いたね」

「こいつは元気な子じゃのう……多分男子かのう?」

「どうだか」




でも確かにこの腹の子はだいぶ元気のいい子だ
よくモゾモゾと動くのだ

初めの頃はそれに毎度驚いていたがこの頃はそれにも慣れて元気だなぁくらいにしか思わなくなった




「早う生まれてこい……」

「そんなに我が子が恋しいか?」

「それもまぁ、あるが…あんたを抱けんのは辛い」

「……聞いた私が馬鹿だったな」

「なんでじゃい」




そう言いながら口付けてくるぬらりひょんに応えればどんどん深くなっていくそれに息が続かずにぬらりひょんの胸を叩けば渋々というように唇を離してくれた




「はっ、はぁ…は、ぁ…」

「……辛いのう……」




そんな顔をされてもこっちは困る
こちとら身重なのだ




「今六ヶ月なんだ。あと四ヶ月くらいなんだから待て」

「……鴆に聞いたが、産んだ後もすぐに体が戻るわけじゃねぇから抱けねぇらしいのう」

「らしいな」




どのくらいで治るのかは全くわからない
だが、それなりの時間は要することだろう




「……抱けるようになったら抱き潰していいか?」

「お前は私を壊す気か?」

「我慢した分のツケじゃ」

「……祝言で一ヶ月待ってあれだったんだ。
体が元に戻ったら私死ぬかもな」




初夜のときを思い出してAは白目を向きたくなった




「……子を産むのも大事じゃが、あんたに触れられなくなるのもキツイもんじゃのう」

「私はお前の子を産むのだがな」

「それでもじゃ」




私の腹に向かってAはお前の母だがワシのもんじゃからの〜と言い出したぬらりひょんに私は呆れてしまう
胎児に向かってこいつは何を言い出してるんだ




「…ぬらりひょんは子が産まれたら子にまで嫉妬しそうだ」

「ワシはあんたに関してはありとあらゆるものに嫉妬できるぞ」

「そんな嫉妬極めた発言はいらん」


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Yoduki(プロフ) - 面白いです!続きが楽しみです (2019年9月13日 23時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
Yoduki(プロフ) - 最高です!続きが楽しみです! (2019年9月9日 12時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 0429chuyaさん» コメントありがとうございます!頑張りますので、引き続き愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yodukiさん» コメントありがとうございます!これからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月25日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
0429chuya(プロフ) - とても面白くて大好きです!!もうすっごく最高です!!!!いつも続き楽しみにしてます!!!!!! (2019年8月22日 18時) (レス) id: d35d3612e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月29日 20時

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