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「…バーンスタイン、お前も早くやれ」

「あっ、は、はい」



とはいえ、なんだか怖いのだ
何が、と言われたら具体的に言えないのだけども



「なにしとんねん。みんな待っとるで」

「ハイすみませんやります」



思い切って針を指に刺して血をつける
そして頭に思い浮かんだ言葉を紡ぐ



「"我は汝 シトリーを喚び起こさん 至高の名にかけて 我汝に命ず!"」



ほぼ無意識のうちに紡いだような言葉に反応し魔法円が光った
次の瞬間には上昇気流のようなものが室内に起こり、全員思わず目を瞑ってその風に耐えた
それは喚んだAも例外ではなく、風が落ち着いたのを感じそっと目を開けると目の前にはなんとも見目麗しい、天使かと見違うような純白の羽を持った銀髪青目の美少年がいた



「僕を呼んだのは、お前か?…………!?」

「ぁ」



ズキンッ



彼の青い目と視線があった途端襲ってきたのはさっきナベリウスに感じた時よりもずっと強い、理事長の時に感じたのと同じくらい強い、頭痛



「なっ、シトリーだと…?
ただの訓練生が出せるような悪魔じゃないぞ!」

「え、し、シトリーって確かソロモン72柱の魔神の1柱で、60の軍団を支配しとるとかいう!?」

「ああ」



勝呂の驚きのあまり大きくなる声に、こちらもまた驚きのあまりそんな言葉しか出てこなかった先生は目の前の美しい悪魔を見ていた



「お、まえは…まさか、そんな」



ズキン、ズキンと痛む頭に私は顔を歪ませる


ああ、痛い、頭が割れるように痛い
周りの先生たちの声も上手く痛みのせいで聞きとれない
でも彼の声は、やけに耳にしっかりと届くのだ
なんで
だからなんで、こんなにも



懐かしいの?



「お前なのか…?」

「ぁ、っ、シ、トリー…?」

「っ!………ああ、お前なのだな。…やっとだ。
やっと、帰ってきた。僕たちの主」



シトリーは浮いていたのをひたりと地に足をつけ、ゆっくりと私に近寄ると悪魔とは思えないほど優しく、まるで繊細なガラス細工を扱うかのように触れて、抱き締めた



「大丈夫、頭が痛いのだろう。今は休むといい。
ナベリウスにも会って魂が強く揺さぶられているのだ」

「はっ、ぁ、っ」

「僕はここにいる。安心して眠るといい」



酷く落ち着くその声に、私は意識をゆっくりと手放した

がくりと力抜けた身体をシトリーはしっかりと抱きとめると愛おしそうにAの頭に頬擦りをした



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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります!魔界王子も青エクもどちらも好きなので読めてとても嬉しいです!更新待ってます! (2019年11月12日 16時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月26日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 初めまして!すっごく面白かったです。更新頑張って下さい! (2019年10月17日 13時) (レス) id: 672fceb52b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はるぴすさん» はるぴす様コメントありがとうございます!HQのみならずこっちまで読んで下さるとは有難いです(><) 感謝感激です…。完全に勢いで書いてる作品ですが楽しんでもらえればと思います! (2019年5月14日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
はるぴす(プロフ) - 青エクいいですよね!!この作品もすごい面白いです!ハイキュー作品も青エク作品も応援してます! (2019年5月11日 8時) (レス) id: 33a3e8dbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月11日 1時

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