お願いだから巻き込むな【青の祓魔師】

その温もり ページ27

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塾に通い始めて早数ヶ月が経ちあと一ヶ月半程で夏休み
それにあたり、訓練生から候補生になる為の試験対策をする合宿を行うらしい



「これって、私もやるの？？」



プリントは一応貰ったものの、私はその紙をただ眺めていた
プリントの中には祓魔師になるためにどの称号を取るのか、といういわゆる希望調査のようなものもあって私はどうすべきか困っている



「あー、Aの場合どうするんやろな」

「でもプリント配られてますからね。
一応訓練生の一人として数えられてるってことですよねこれは」

「そ、そういうことなのかぁ」



私たちは次の授業、『魔法円・印章術』の行う教室へ移動していた



「そういえば、理事長Aちゃんのことスカウトした時手騎士(テイマー)の素質ある言うてたけど次の時間でそれわかるんちゃいます？」

「そんな話もあったのォ…忘れとったわ」

「しょ、召喚、だっけか」

「大丈夫ですよ、Aさん遅れて入ってきたのに今じゃもう坊よりも勉強できてますし」



そう言った子猫丸くんに勝呂くんは喧しいわ！と怒るという子猫丸くんはすみませんと謝っていた
やはり勉強に関してはトップを目指したい私はそれはそれは頑張って遅れている分を巻き返したものだ
幸い雪男くんも勝呂くんも同じクラスだったため人のいない時に時折教えて貰いつつ、今ではトップの成績をキープ
雪男くんには流石、と褒められた



「祓魔師になるかもわからないのに私ここにいていいのかね」

「ええに決まっとります。
悪魔を知るのは大切なことだと僕は思いますよ」

「祓魔師目指しとらんからって変に縮こまる必要あらへんわ」

「せや。Aちゃんは身を守るために勉強しに来とるて思えば充分理由になっとるしなぁ」



優しい彼らに私は困ったように笑えば、彼らも笑ってくれた






そして、授業が始まった








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