お願いだから巻き込むな【青の祓魔師】

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「………すっごいなんか、こう…うん、疲れた」

「溜めてそれかい」

「祓魔師って大変だね…情報量多くて処理が大変だ」

「慣れればどうってことあらへん」



これに加えていつも学校の課題やら何やらを勝呂くんはやっていたのか
……純粋にすごいと思う



「なぁ、えーっと、名前忘れた」

「ん？」



横に誰か立って声をかけてきたのがわかった
顔をあげればあの紫の袋をいつも背負っている男子



「俺、奥村燐。お前雪男の友達なんだろ？」

「うん。バーンスタイン・Aです。
Aって呼んで」

「Aだな！俺も燐でいいぜ。
前から会ってみたいとは思っててさ、あんたに！」

「私に？なんで？」

「雪男の奴がよくお前の話するからさ。
どんなやつなんだろうなーって思ってて」



はて、なんだろうかこの感じは
燐くんからどこか雪男くんと似た何かを感じるのだけど…それがなんだかよく分からない
同じ奥村だけど…まさか、兄弟、とか？



「奥村は奥村先生の双子の兄貴やで」

「え！？雪男くんの！？」

「せやで」

「おう。俺があいつの兄貴」

「に、似てないね」

「よく言われる。まぁ二卵性双生児？らしいからな」



そうなんだ、と納得



「つかさ、Aの苗字…ばー…なんとかって言ってたしお前、もしかして外人？」

「ハーフ。イギリスと日本のね」

「すっげー！かっこいい！」

「え？そう？」

「じゃあ英語ペラペラか！」

「不自由ない程度には話せるよ」



うぉおおお！と目を輝かせる燐くんに私は笑った
笑えばなんで笑うんだ？と言われ、燐くんに初めて雪男くんに会った時同じことを聞かれたんだと言えばキョトンとした



「やっぱ双子なんだね。同じこと聞くなんて」

「そこで双子を感じられてもな」



燐くんはどうやら雪男くんとは違っていわゆる肉食系男子に近い子だ
雪男くんはどちらかと言うと草食系にも見える
もしかしたら違うかもしれないが、パッと見はそんな感じだ



「そういえば、Aさんていつから悪魔見えてたんですか？」

「んー、物心着いた時にはもう見えてたよ」

「じゃあ子供の頃とか大変やったんやないか」

「お陰様で小学の頃は見事にハブられてたよ」

「「「「あー………」」」」



その一言で色々察してくれたみんなに私は苦笑い



「でも見えてるのは私だけじゃないって今回知って、結構もう楽になったから良かったよ。
私だけが見えてたんなら結構しんどいんだけどさ」



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